【業態変更・現在は豚汁業態で営業していません】浜松町「ぐーとん浜松町店」

【業態変更・現在は豚汁業態で営業していません】浜松町「ぐーとん浜松町店」

2021年10月13日

浜松町の低価格居酒屋「神田屋」でも、昼夜別業態を開始。店名は「ぐーとん」、運営元のテンアライド社で初となる豚汁とおにぎりの専門業態です。おつまみにもなる豚汁、定食に一杯生ビールをつけてほろ酔いランチはいかがですか。

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テンアライドの昼夜別ブランド運営の3つは豚汁

場所は東京タワーを望む浜松町・竹橋通り沿い。もともとテンアライド社の主力ブランド「旬鮮酒場 天狗」の浜松町店だった店舗で、今年(2021年)の4月1日から同社のセンベロブランド「神田屋」へ業態変更をしていました。そのランチ営業を新たに二毛作業態にしたかたちです。

具だくさんの「ぐー」やフランス語で”味わい”の意味を表す「gout」と、豚の「とん」をわせてぐーとんとした同店。豚汁専門業態は少ないながらもありましたが、この度大手の参入となります。

昼と夜を別の店名で運営することは飲食業界の間では広く「二毛作」と読んでいます。お昼は乾物屋で夜は立ち飲みなんていうパターンも。昨今の飲食シーンの大幅な変化の中、飲食企業各社は定食屋・食堂などのランチ主体の業態開発を急いでいます。主力の居酒屋は維持しつつ、昼・夜でダブルネームとすることで、「居酒屋ランチ」の域をこえたイメージづくりが行われています。

内観

天狗だった内装はそのままなので、落ち着いたゆとりのある空間です。テーブル席、カウンターを配置つたつくり。席数は約70。

やっぱりお昼から飲みたい!生ビール(390円)

天狗・神田屋など、テンアライドのビールは昔からサッポロ系。ランチ専門のお店でもビールがあります。一杯390円と、ランチにつけたくなる手頃な価格で生ビール(サッポロ生ビール黒ラベル)を飲ませてくれるのは嬉しいところ。それでは乾杯!

品書き

夜は居酒屋として品数豊富ですが、ランチは豚汁やおにぎりを中心としたこちらのメニューのみ。

アルコールは生ビール(390円)のほか、ハイボール(290円)、レモンサワー(290円)を用意。

食事はとん汁と日替わりおむすびセット(790円)を筆頭に、具だくさんとん汁と炊き込みご飯セット(850円)など。ごはん類をサラダに変えたパワーサラダセット(790円)もあり、ヘルシーに野菜をたくさん摂取したいときにも良さそうです。

大衆食堂の昼飲み気分。とん汁定食で飲む

とん汁と日替わりおむすびセット(790円)

とん汁は具だくさんとん汁と通常のとん汁の2種類があります。こちらは定番のとん汁におむすびをつけたセット。とん汁の”味変(あじへん)”用にすりおろし生姜とラー油がついてきます。

さて、なぜ天狗がとん汁なのか。それは半世紀前にまでさかのぼります。

こちらは1969年12月、池袋北口に誕生した「天狗」1号店の品書きです。(写真提供:テンアライド株式会社)

ここにある肉どうふ(150円)がぐーとんのとん汁の原点。天狗の人気メニューである肉豆腐は創業時から甘いタレではなく味噌仕立てです。とん汁に近い内容で、大きな豆腐がごろんと入っているのが特長です。

これをとん汁にしたのが「ぐーとん」。肉豆腐同様、大きな木綿豆腐がごろんと入ります。専門店ならではの4種類の味噌を使用しつつも、店舗内調理を行うことでより親しみやすいものにしたと企画担当者。白菜は煮込まず、歯ごたえを大事にしているそう。

たまご10円の提案

生卵は1個10円。これをつかったとん汁の楽しみ方を教わりました。

食べ方1,すき焼きのように溶き卵にくぐらせて食べる。

食べ方2,卵をとん汁に注ぐとマイルドな味わいになる。

丼ぶりいっぱいのとん汁ですから、こういうアレンジをしながら楽しむのもいいですね!

とん汁はハイボール(デュワーズ・290円)のお供にもぴったり。

サイドメニュー

パワーサラダ(200円)

白菜が多くボリュームがありつつもダイエット中でも安心して食べられるサラダ。

焼き塩さば(200円)

とん汁にもう一品。大衆食堂の小皿をとるような感覚で。

手頃な価格でとん汁を気軽に楽しめる「ぐーとん」。私のオススメは定食にビール1杯追加。むかしの食堂では当たり前だった楽しみ方はいかがですか。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/テンアライド株式会社)