【閉業】川口「ビヤガーデン川口ビール園」 夏の風物詩を楽しみに、川口そごうの屋上へ!

【閉業】川口「ビヤガーデン川口ビール園」 夏の風物詩を楽しみに、川口そごうの屋上へ!

2019年7月24日

1953年に大阪で日本初となる屋上ビヤガーデンが誕生して以来、全国に広まったビヤガーデン。デパートの屋上で楽しむビヤガーデンは、日本の夏に欠かせない光景となりました。

埼玉県川口市、JR川口駅前に建つ「そごう川口店」でも、毎年ビヤガーデンが開催されていますが、ここのビヤガーデンは、ちょっと他とは違った歴史背景があります。

 

JR川口駅の北東。現在アリオ川口やマンションなどが建つ再開発エリアがあります。このエリアの名称は「リボンシィ」で、その名前に土地の由来が込められています。

実はここ、1923年(大正12年)竣工の日本麦酒東京工場(のちのサッポロビール埼玉工場)があった場所で、サッポログループのポッカサッポロフードアンドビバレッジ社が発売している清涼飲料水「リボンシトロン」や、ビール社のサッポロ黒ラベルなどを製造していました。

工場は2003年に廃止されたものの、再開発地区の名所に「リボン」が残ります。また、ビール工場に併設されていた「川口ビール園」(1994年開業)も、工場の廃止とともに一度は閉店となりましたが、その後、現在のそごう川口店の屋上ビヤガーデンとして夏季限定で復活。サッポロビールグループの工場併設施設で使われている「サッポロビール・ビール園」の名称がデパートの屋上で用いられている唯一の施設です。

 

背景話が長くなってしまいましたが、そごう川口店の屋上ビヤガーデンは、川口にビール工場があった名残を含んでいます。

 

JR川口駅東口正面のそごうへ。直通エレベーターで11階=屋上に昇れば、会場はすぐ。毎年4月最終金曜日から9月30日まで開かれています。

 

平日は16時30分オープン、土日は嬉しいことに正午から夜まで通しで営業です。ゲートを通過し、席へと案内してもらうこの瞬間は、何度ビヤガーデンを体験していても、ワクワクします。

 

18時頃になればほぼ8割ほどに席が埋まります。お客さんはベテランの方もいらっしゃり、落ち着いた雰囲気。近隣の方々が、毎年恒例のビヤガーデン飲み会のような感じで集合されているようです。

 

ジンギスカン食べ放題、ビール飲み放題120分のセットが4,400円(土日祝16時までは4,000円・女性/シニアは3,800円・以下税込)。暑い夏の夜、キンキンに冷えたビールとジンギスカンの組み合わせはやっぱりいいものです。

バーベキューや、2019年からの新メニューで、チーズタッカルビ・ナチョス・枝豆など(食べきり)&120分ビール・サワー類飲み放題3,680円も登場。20時以降は2,500円となって、だいぶ飲み得な価格設定も用意されています。

 

生ビールは、サッポロ生ビール黒ラベル、ヱビス生ビール、ヱビスプレミアムブラック、琥珀ヱビスに加え、フラノブラン100%使用のビール、「Innovative Brewer フラノブラン」の5種類。

※画像にはエーデルピルスが写っていますが、掲載日時点で提供はありません。

 

飲み放題のセットだけでなく、通常料金で単品も用意されていて、気軽に数杯を飲んでいくことももちろん可能です。

 

スタッフの方が運んできてくれる、ジョッキのサッポロ黒ラベル(630円)。さぁ、乾杯!

 

単品ジンギスカンセット(1,280円)。肉と野菜が一人前に十分なボリュームで盛られています。例えば、夕方早い時間の一軒目として、軽くビヤガーデンを楽しむときなどにいかがでしょう。

 

内容はジンギスカン食べ放題のものと同等。運営元のサッポロライオンは、夏季のビヤガーデンだけでなく、通年で日本各地でジンギスカンを提供するビヤホールを運営されているので、安定の品質です。

 

ビールを飲むシーンは様々。銀座7丁目で優雅な気分でグラスビールを飲むのも楽しいですし、ビヤガーデンでお祭り気分でわいわい飲むのもまた楽しいものです。

空が広く、風が気持ちいい埼玉・川口の屋上ビヤガーデン「サッポロビール 川口ビール園」で開放感に浸りました。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

川口そごう屋上ビアガーデン サッポロビール 川口ビール園
048-257-2585
埼玉県川口市栄町3-5-1 そごう川口店 屋上
[月~金] 16:30~22:00 [土・日・祝] 12:00~22:00 (定休日はそごう川口に準ずる・雨天中止)
予算3,500円