空の玄関・羽田空港へのアクセスの良さ、海の玄関・東京港竹芝桟橋にも近く、また東京タワーに増上寺と東京を代表するランドマークのある街、浜松町。ビジネス街なので基本的にはサラリーマン向けの大衆飲み屋が中心ですが、どこか地方との接点を感じさせるお店も点在しているのが特長です。
「浜松町で飲む」、それは仕事帰りに気軽に立ち寄れる旅先酒場といえそうです。日本酒を楽しむならば「名酒センター」は必ず抑えておきたい定番処。一杯200円からの日本酒を楽しむ立ち飲み屋なのですが、そのお酒の種類はなんと120種類もあるので、日本酒好きにはたまらないスポットです。
全面ガラスの入り口でコンビニ感覚でふらっと入りやすい雰囲気。明るく清潔感があり、女性一人の立ち寄りももちろんウェルカム。
昨今、日本酒の品揃え特長とする低価格なお店や、地酒全種類飲み放題なんていうお店もありますが、名酒センターはその魁的な存在。2000年のオープンで、実は「月刊ビミー」という日本酒情報誌から生まれたアンテナショップです。
小売もしているので酒販店扱いで角打ちと言えるスタイルですが、その背景は酒屋ではないというのがおもしろい。
1985年から続く日本酒専門誌がプロデュースしているのでお酒の銘柄はどれも通好み。大手蔵や誰もが知っている有名地酒ではなく、東京で見かけるのことの少ない地場消費銘柄が揃っているのが特長です。
筆者は普段、キクマサや月桂冠などの大手蔵を愛飲していますが、もちろん土地のお酒にも興味あり。旅先で出会ったご当地銘柄に再び出会えますし、その逆に、ここで気に入ったお酒を目当てに地方に飲みに行くのもおもしろい。
60mlで200円からなので、ほどよく色々飲み比べができます。しっかり飲むのは次の店にするとして、軽くゼロ軒目で準備運動ぐらいがおすすめ。
おつまみは日本酒に合うものばかりで常時10種類以上。1人で色々食べてみたい方向けの3種珍味セット500円が筆者の定番。
好きなお酒をもってきて、注ぎはお店の方がやってくれます。お酒のお燗も可能。1度に3種類注文すると100円引きになりますので、多くの方がこの3杯。
銘柄は同じ酒米で地域差を楽しんだり、酵母別の味を感じてみたり、純粋に思い出の土地のお酒を選ぶのも楽しいです。
では乾杯!
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
名酒センター
03-5405-4441
東京都港区浜松町2-3-29 磯山第2ビル 1F
12:00〜21:30(土曜日は15:00~20:00・日祝定休)
予算1,200円