神田『秋吉ニュー神田店』秋吉110店中唯一の立ち飲み。侮れない美味しさ

神田『秋吉ニュー神田店』秋吉110店中唯一の立ち飲み。侮れない美味しさ

2020年9月14日

今日は神田から立ち飲みの焼鳥店「秋吉ニュー神田店」をご紹介します。

飲み屋街を歩く人なら一度は見かけたことがある赤い「秋吉」の看板。1959年(昭和34年)に福井市で4坪の小さな焼き鳥店として創業した秋吉。現在は創業の地である福井をはじめ日本全国で110店舗を展開しています。1号店は秋吉 福井片町店。

秋吉といえば、店の中央に焼鳥釜を置き、それを囲む大きなカウンター席を配置したレイアウトが基本。チェーン店ながら、ボックス席や個室中心ではなく、一人でも気軽に飲めるカウンターがメインの焼き鳥屋の配置にこだわっています。

全国にある秋吉で唯一の立ち飲み業態が、ここ「ニュー神田店」です。居酒屋激戦区にあり、隣も焼き鳥屋という立地。

焼き釜を囲むように配置したコの字のカウンター。ベテランの焼き方さんが火力の強い炭火で豪快に焼き上げていきます。

立ち飲みということで、より手軽に使えるのがニュー神田店の魅力。さっと手指消毒、検温を済ませて、カウンターに着いたらまずビール。

秋吉チェーンのビールはアサヒスーパードライ。ですが、ここはなんとドライプレミアム(400円・以下税別)です。それでは乾杯!

メニューはとってもシンプル。A4片面一枚のみ。ビールは樽生、芋焼酎はアサヒの金黒、宝の一刻者、麦はアサヒの一番札。日本酒は宝の松竹梅。どれも手頃で酎ハイは300円です。

秋吉はお通しがありません。だからこそ、焼き物が出来上がる前にはキューリ(140円)がおすすめ。ただ切っただけでなく、企業秘密の下ごしらえがされていて、柔らかくコクがあります。秋吉チェーンで不動の人気メニュー。

さあ、焼き上がりました。焼鳥はお皿で提供されず、温められたカウンターの台の上に直接置かれるのが秋吉流。串打ちは機械ではなく今も手で行われているとのこと。福井のセントラルキッチンから冷蔵配送されてきます。

若どり(3本250円)。タレを楽しむならば定番のコレ。味付けは部位によってきまっています。

もともとタレをまとって提供されますが、加えて小皿で別途タレがやってきます。若どり、ねぎま、あか、しろを食べるときに使う甘さしっかりのタレ。にんにくなんばを軽く溶かすとメリハリがついてより美味しくなります。

純けい(3本250円・写真右3本)。秋吉の看板メニューです。産卵を終えたメス鶏で、脂ののりが強く歯ごたえはしっかり。噛むほどに肉汁が口に広がります。

しっかりツンとくる辛子を気持ち多めにつけて食べれば、鳥の脂と辛子の突き抜けるような濃い味が味覚を刺激し、ビールが猛烈に進みます。

一人20本くらい食べるという福井の友人がいますが、今日はほどほどにして。実はとり煮込み(350円)が食べたくてやってきました。

純けいの皮やモモなどを使いキャベツと一緒にじっくり煮込んだもの。鶏煮込みって普通の飲食店だとちょっぴり高級ですが、ここでは小鉢に入って350円とお手頃価格。秋吉数あれど、これはニュー神田店だけの限定メニューです。

ビールからウーロンハイ(300円)へ。

ピーマン(3本210円)は、甘い味噌タレが用意されます。ぱりっとしたピーマンに甘い味噌がよく合います。この味噌に別の串をちょっとつけてみたりして。秋吉らしい個性がこの立ち飲みにしっかり詰まっています。

金黒のロックを飲みながら、もう少し焼いてもらって小一時間。

串は全国的には5本単位での注文すが、ここでは3本単位。一人で一寸一杯飲んでいきたい人にちょうどよいお店です。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名秋吉 ニュー神田店
住所東京都千代田区内神田1-17-1 橋本ビル 1F
営業時間営業時間
[月~金]
17:00~22:30
(ラストオーダー22:00)
定休日
土曜・日曜・祝日