繁華街であり、ビジネス街でもあり、高級住宅街としても知られる都心のブランドエリア「赤坂」。
かつては東京六花街のひとつとして栄え、次第に料亭、バー、クラブ、そして焼肉やコンセプト居酒屋と、赤坂の飲食店は姿を変えてきましたが、今も昔もお酒を楽しむ場所に変わりはありません。
今日はそんな赤坂から、創業15年になる立ち飲み店「なかや赤坂店」をご紹介します。
赤坂を代表する企業といえば、東京放送ホールディングス。TBS放送センターを中心に、近隣にはいくつものグループ会社やテレビ制作会社があり、24時間働く人々を迎える深夜営業の飲食店も多いです。
「なかや赤坂店」もそんな一軒。平日は17時から早朝4時(時節柄、営業時間は変更になる場合があります)までとロングラン営業です。テレビ・ラジオ関係者御用達の一軒。
早く飲める日は、19時までがおすすめ。生ビール350円、酎ハイ250円と、港区赤坂とは思えない手頃な価格で提供してくれます。
スタートダッシュの1杯。樽生ビール(サッポロ黒ラベル)で乾杯!
いつもの一杯、毎日飲んでも新鮮に美味しいナショナルビール。
瓶ビール)は赤坂にオフィスを構えるサントリーのプレミアムモルツ(中ビン580円)をはじめ、樽生同様サッポロから赤星(中ビン500円・以下別途一部消費税加算)、アサヒはスーパードライ(中ビン500円)、キリンは一番搾り(中ビン500円)と、ビール4社揃い踏み。
酎ハイ、ウイスキー・ハイボールは350円から。京都では定番の赤いお酒「バクダン」もあります。
店頭に多数の菰樽(こもだる)が並んでいる通り、日本酒の品揃えが豊富です。茨城・賜杯桜酒造の蔵人三代(350円)からはじまり、山梨の多賀鶴、香川の金陵、奈良の春鹿、広島の賀茂鶴、新潟の真野鶴、秋田の高清水などなど。
料理は、串もの(150円)をメインに、揚げ物、馬刺し、スルメイカなど。
ひがわりのオススメでお刺身が加わります。取材時はひらまさ刺身(500円)。
お刺身でビールをきゅっと飲み、のんびり待っていると焼鳥が焼き上がりました。お店で仕込むつくね(150円)、ねぎ間(150円)、手羽先(150円)。焼き立てホクホク、ジューシーな味に日本酒が欲しくなります。
そうして選んだ一杯は、東京・福生市の石川酒造がつくる多満自慢(500円)。旨味とキレのバランスがとてもよく、心地の良いお酒です。
名物料理の「豆腐のトコトン煮」(380円)もおすすめ。説明に寄れば、一週間以上かけて煮込んだ特製ソースをつかい、豆腐をコトコト煮込んだというもの。
味噌煮込み豆腐のような味わい。中まできつね色に染まったお豆腐と、濃い味で旨味たっぷりのソースが、お酒好きの舌によくあいます。
タイムサービスですから、酎ハイを。男ウメサワー(通常350円、19時までは250円)は、甘酸っぱい味で、夏のだるさを吹き飛ばしてくれそうな味です。
さて、なかやは実は赤坂だけでなく、台東区浅草2丁目(公園六区)と文京区白山五丁目(白山神社すぐ)にもお店があり、合計3軒の立ち飲み店を展開しています。
王道の落ち着いた雰囲気の酒場の雰囲気に浸れるお店です。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
立ち呑み処なかや
03-5570-7445
東京都港区赤坂6-13-19
16:00~28:00(時節柄営業時間不定・日は15:00~23:30・基本無休)
予算1,500円