亀戸「いぐち式」 酒場好きがつくる、酒場好きのための新・立ち飲み

亀戸「いぐち式」 酒場好きがつくる、酒場好きのための新・立ち飲み

2020年5月31日

評判の店が集まる亀戸に、また新たな人気スポットとなりそうなお店が誕生しました。立ち飲み店の「いぐち式」です。

亀戸駅の南側、京葉道路を渡ってすぐの場所。北口の商店街のような賑やかさはありませんが、落ち着いた町並みの中にある「いぐち式」は、お酒好きの秘密基地のような印象です。

店名の由来は、お店をはじめられたいぐちさんのお名前から。居酒屋業態は初めて…、でもとっても料理上手で、そしてなにより飲み歩きが大好きという女将さんがお一人で切り盛りされていらっしゃいます。夜は親戚の”いぐりん”が手伝いに入ることも。

営業時間は11時30分から夜20時過ぎまでとロングラン営業。お昼から営業するお店が多い亀戸、お昼飲み・お昼酒好きならば、きっと楽しい時間を過ごせます。

数名立ち飲みできるコンパクトなカウンターと、奥に座れるテーブル席というつくり。頻繁に通われているという常連さんの姿もあって、店内は粛々と飲みつつも、心地よい一体感があります。

ともあれ、まずはビールを飲まきゃはじまりません。キリンハートランドビールをもらって、では乾杯!

ビールはビンのみで、ハートランドの小瓶とサッポロラガー中瓶の2種類を用意。値段はどちらも400円。

お酒の品揃え、酎ハイの割材などに飲兵衛さんらしいチョイスが散りばめられています。城東エリアの老舗酒場でおなじみの色付きハイボール”黄色”があるほか、ビンの割材は戸田乳業の「ちちぶ路」シリーズがずらり。

看板料理のひとつは、カレー。ここのカレーはとっても本格的。定番のヨーコカレーに加えて、日替わりのカレーが1品追加されます。取材時は「カツオトマトタイカレー」でした。カレーライスは500円、もちろんカレーのみの”あたま”(300円)をおつまみにできます。

その他、手作り料理が約30品目。ズッキーニの香草炒めや焼きパプリカと玉葱のマリネなど、おしゃれな料理が100円で用意されています。

手羽元、トマトをつかったヨーコカレー。ピリリとスパイス感じる一品です。

酎ハイ各種あるなかで、ここはやはり下町サワー「黄色」でしょう。オープン特価で200円。

炭酸にもこだわりが。スタンダードではサッポロおいしい炭酸水ですが、こんな炭酸もありますよと飲ませてくれた酎ハイは、江戸川区一之江にある河野飲料商会の炭酸。下町炭酸研究にぜひ!

各種シロップが用意されていますので、プレーンな酎ハイを自分好みにアレンジ可能。

はい、完成。結局、天羽飲料のエキスをいれて黄色になりました(笑)

ちちぶ路の割材でおすすめは「ほろにがサワー」(300円)。シークァーサーとグレープフルーツをイメージしたもの。ソトを残しておけば、100円でナカ追加で二杯目も楽しめます。

冷やしワンタン(通常200円)。ちゅるっとした食感が心地よい夏のおつまみ。

独特な深い旨味がクセになる、スジハラミしょうゆこうじ焼(通常200円)。※盛り付けの量がわずかになっているときなど、値引きしてくれます。

めかぶポン酢(100円)。気の利いた料理をちょっとずつ、お酒好きの心をくすぐる内容です。

にごり酒(200円)。千曲錦酒造「藤村のにごり酒」。「千曲川旅情のうた」の筆者、島崎藤村が由来のお酒。

牛乳よりもさらに白く思える、濃くて余韻の長いよいお酒。海ぶどう(200円)を肴にして。

お昼からやってて、安くて、ノンベエ心をくすぐる料理やお酒の数々。酒場好き・立ち飲み好きならば、きっとこの雰囲気は好きになるはずです。

亀戸を訪れた際は、ふらっと立ち寄られてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

※渦中最新情報は公式ツイッターでご確認ください。

いぐち式
https://twitter.com/iguchisiki
東京都江東区亀戸6丁目24−8 ニューハウス亀戸 102
11:30~22:00(木定休)
予算1,500円