門前仲町「庄助」 渋いカウンターでじっくり榮川片手に焼鳥を楽しむ

門前仲町「庄助」 渋いカウンターでじっくり榮川片手に焼鳥を楽しむ

2020年5月26日

今日は門前仲町の「庄助」へ。メディアに登場することも多い有名店です。とはいえ、そこは昔ながらの大衆酒場。6席ほどのカウンターと4人テーブル席ふたつというこじんまりとしたお店。日によっては予約しないと入れないほど賑わいます。

創業から約半世紀。創業時からお店を切り盛りされていた女将さんからバトンタッチされるかたちで、現在は企業が経営をしています。それでも、建物の雰囲気はそのまま。名物料理も変わらずということで、今も門前仲町をはしごする上で外せない一軒に変わりはありません。

 

ささっとカウンターにすべりこみ、まずはビールで乾杯。瓶ビールはキリン一番搾り(大ビン650円※取材時)

 

お通しは日替わりで、この日はれんこんのきんぴら。お酒を誘う小鉢がうれしいです。焼鳥を食べる上で、大根おろしはぜひ手元に用意しておきたいと、しらすおろしをチョイス。

 

しばらくすると焼き上がりました。かなり細かく挽いた肉でつくる「つくね」。塩ではなく独特な甘味のある味付けになっていて、これが庄助を訪ねたくなる後を引く味。

 

生ピーマンに挟んで食べるのがおなじみ。ピーマンはつくねとは別売りですが、つくねを頼めば「ピーマンもいりますか?」と聞かれるほどの存在。自分で詰めます。丸いままだと転がり落ちるので、よく押し込むのがポイントだとスタッフさん。

プリっとしたピーマンの歯ごたえに続くもっちりしたつくねの食感が心地よく、青味と肉の旨味の相性もばっちり。きもち一味を多めにかけて食べれば、ビールが進むこと間違いありません。

 

黄昏時の門前仲町の光りが差し込む店内で、のんびりつまむ焼鳥。すなぎももネギマも塩でちびりと。

 

日本酒のおすすめは榮川。庄助のむかしからの常連さんにもファンの多い一杯なのだそう。猪苗代湖に近い磐梯町のお酒「榮川」。そのままカップで飲みたい、甘味と旨味のバランスが整ったお酒です。

 

もう一品頼むならば、ホタテとオクラを包んで炒めた「信玄袋」もよいですが、納豆やネギ、やまいもなどが入ったいわゆるバクダン、ここでは「わがまま豆腐」もおすすめです。具だくさん、一人で頬張れば今夜も栄養バランスばっちりです。

 

榮川のにごり。ここの榮川を好むテレビ関係者も多いそうで、ロケの合間にも関係者が集うお店。
お近くならば、一度はピーマンつくねと榮川の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ ※外出自粛要請以前に取材)

 

庄助
03-3643-9648
東京都江東区富岡1-2-8
17:30~23:00(土日祝定休)
予算2,500円