西大路「食堂かどや」 絶品ぶたじるをおつまみに、朝から瓶ビール。

西大路「食堂かどや」 絶品ぶたじるをおつまみに、朝から瓶ビール。

2019年5月27日

ここは京都洛南西大路。西高瀬川と九条通が交差する場所に朝6時ころから営業する食堂があります。しかも暖簾がでているのは午前中だけで、さらに売り切れなどで早仕舞いすることもあるという、狙っていかないとなかなか入れないお店「食堂かどや」です。

豚をかたどった看板に「ぶたじる」の個性的な文字はインパクト絶大。食堂で飲むことが好きな方ならば、一度は訪ねたい店構えでしょう。

入り口は左右二箇所ありますが、私は右側から。

 

早朝から地元の方を中心に食堂飲みを楽しむ常連さんで賑わう店内。文字通り看板料理のぶたじるの他、丼ものも品書きにあります。このほか、カレーコロッケ定食やとんかつ定食など、がっつり系も用意され、朝からパワー全開なスタートを切ることが出来ます。

 

入口付近に置かれたショーケースには、食堂らしい小鉢に煮物、漬物、たらこやチーズといったおつまみも並んでいて、食べたいものを自分で選ぶことができます。

 

大きなブリ照り焼きなど、朝から夜の一軒目ののりで十分に楽しめるのが魅力。

 

それでは、キリンクラシックラガーで乾杯!

時刻は8時過ぎ。早起きして訪ねただけに、早朝ビールが一層美味しく感じます。ちなみに、日本酒などもあり、酒の町・京都伏見の松本酒造がつくる日出盛の徳利で提供されています。

 

まだ京都盆地が寒い季節だったので、関西らしい粕汁と、もちろんぶた汁(小290円・普通320円)をチョイス。熱々ほかほか、具だくさんなのがとっても嬉しいです。

 

玉ねぎ、豆腐、豚バラがゴロゴロと入っています。人参、ごぼう、里芋…そんな脇役はなし。ほぼ豚煮といえる一品です。気持ち濃いめの味噌に一味をふればビールを誘うこと間違いなし。朝食の時間帯のみの営業ですから「ごはんが欲しくなる!」となるかもしれませんが、ここはやっぱりビールでしょう。

 

お椀ものでビールを飲むことってほとんどありませんが、こちらは別格です。朝から並ぶ町中華や長く続く喫茶店など、注目されている朝食スポットが数多ある京都ですが、食堂かどやは朝から飲みたい人にとっておきの一軒です。

 

小皿のお漬物などをつまんでいると、今日は豚汁売り切れで早めに看板だそう。はきはきした振る舞いの女将さんのテンポにあわせて、今日も勢いよく朝酒をごちそうさま。

ここで飲んで以来、豚汁をとんじると呼べなくなってしまいました(笑)

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

かどや
075-661-3807
京都府京都市南区吉祥院井ノ口町65
6:00~11:30(売り切れなどで閉店時間が早まることがあります・木定休)
予算1,500円