【移転再開】※記事は旧店舗 石神井公園「粋酔」 お酒好きが集う酒の店。豊富な日本酒とよき肴。

【移転再開】※記事は旧店舗 石神井公園「粋酔」 お酒好きが集う酒の店。豊富な日本酒とよき肴。

2019年2月25日

最近なにかとノンベエの間で話題にのぼる石神井公園。マスターこだわりの日本酒や気の利いた肴を楽しませてくれる注目の居酒屋があります。西武池袋線の石神井公園駅から徒歩3分。飲食ビルの二階にある、2013年オープンの「粋酔」です。

路面店ではないので、なかなか一見さんには厳しいところですが、だからこそ知る人ぞ知るお店です。8席のU字カウンターを中心に、小上がり、テーブル席という配置。店内は地元のお酒好きの皆さんで連日賑わっています。

 

マスターの滝川さん。「粋酔」を始める前はなんとブロガーさん。会社員の傍ら、地元のグルメ情報や各地のお酒を紹介するブログ「東京ウエスト」を書かれていました。

そして、ここはかつて滝川さんが行きつけだったお店でした。惜しまれつつ閉店ということとなり、そのあとを引き継ぐかたちで、奥様といっしょにオープンされたのが「粋酔」です。ブロガーから飲食店への転身、素敵です!

 

個人店が多い石神井公園は、飲食店のオーナー同士の距離も近く、近くで居酒屋を営むご夫婦も常連です。練馬で活動されている酒場ブロガーや、日本酒好きの皆さんもファンが多いことで知られています。

サッポロビール那須工場醸造、無濾過のビール「白穂乃香」で乾杯!

ビールは、樽生は白穂乃香(650円)オンリー。瓶でサッポロヱビス(中びん600円)、赤星(中びん550円)、キリンハートランド(550円)などを揃えています。

無濾過ゆえに扱いの難しい白穂乃香。ここで飲んだ味は、ブルワリーである那須工場の直売と同じでした。ばっちり美味しい樽生は嬉しいです。

 

まずは季節のお通し2品から(500円)。業務用食品や化学調味料を使用しないのがこだわり。ゆったりと飲んでいってください、と料理が語りかけてくるようです。

 

料理は女将さんのてづくり。滝川さんご夫婦が「自分たちが行きたいお店」というコンセプトでこだわられたそうで、お酒はもちろん、料理やお店の雰囲気もとってもいい。ハイセンス過ぎたり、安さにこだわりすぎたりせず、素直に「あぁー、いいねー」と思えるお店なのです。

 

日本酒の品揃えは練馬の中でもトップクラスでしょう。こだわりの日本酒は滝川さんが各地の酒蔵を見学して出会ったものを中心に、日替わりの日本酒が20種類ほど品書きに載っています。その他にも山ほど隠し持っていますのでぜひ聞いてみて。

 

酒蔵こだわりの季節限定特定名称酒を半合500円前後で楽しめるので、日本酒好きにはたまりません。都内の酒販店ではみかけない銘柄も多く、日本酒ファンをとりこにする理由がよくわかります。

日本酒だけでなく、焼酎、ウイスキー、ワインも豊富に揃え、ソムリエ資格も取得されていらっしゃるので、ワインをいっしょに選ぶ楽しさもあります。

 

料理は野菜のおつまみが400円ほどから。なめろう(600円)が絶品。香味野菜たっぷり、ねっとりコクがあり、それでいて余韻は爽やか。お酒好きのお店らしい、相性バツグンの味付けです。

 

名物の牛すじトマト煮込みバケット添え。1日煮込んだそうで、箸で簡単にほぐれるとろとろな牛すじを、濃厚なトマトとチーズの旨味が優しく包んでいます。

 

春すぎから9月初旬ころまで、とうもろこしの収穫時期に登場する「とうもろこし天」は、地元の酒場ブロガーも石神井で食べたい酒のつまみベスト10で紹介する人気メニュー。岩塩をつけて、とうもろこしの甘さを味わいます。

 

あわせるお酒は、しっかり主張のある日本酒はもちろんのこと、さわやかな白ワインもよいですね。いうまでもなく、北海道のとうもろこしには、北海道うまれ(※この赤星の製造は千葉)のビールは間違いのない組み合わせ。

お酒好き、飲み屋好きのご家族が開いた居心地バツグンの居酒屋「粋酔」へ、美味しい肴とお酒を求めて飲みに行きませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

粋酔 (suisui)
03-3997-7703
東京都練馬区石神井町7-1-2 市井ビル 2F
17:30~24:00(日は15:00~・月及び第3火定休)
予算4,000円