西武池袋線の池袋寄りは駅間は軽く数駅歩けてしまうほど短い。電車が10両編成だから駅だけで200mあるわけで、駅のホームに平行して歩くだけでも結構歩けてしまい、それくらい歩けば向こうには隣の駅のホームが見えていたりします。まるで路面電車みたいなわけでして、ふらふらとほろ酔いで歩いていれば池袋から練馬までもたやすく感じます。
椎名町で飲み、東長崎で飲み、江古田で飲んだらもう次は桜台、そしてゴールの練馬もすぐそこに。そんなほろ酔い散歩をよくやっているのですが、桜台ですとここ「タパス」は素通りできません。
古い商店街に面したお店で周囲には飲食店はほとんどなく静まり返ったところにあるのですが、ここはなかなかの人気店です。
バルという括りになるはずですが雰囲気は居酒屋的な、下町の酒場っぽい雰囲気もあったり。独特な空間で座ってみればなぜかわからないけれど居心地良く感じる不思議なお店です。
飲み物はバルなのでハイボール。でもね、やっぱり不思議でなぜか焼酎ハイボール(350円)が売り。そしてこれが本当に美味しい。タカラ焼酎を褒め称えるマスターがつくるオリジナルレシピの琥珀色の焼酎ハイボールがニットクの酎ハイディスペンサーからプシュっという音をたてて注がれてきます。
とにかくガス圧にこだわったというこのボールは確かにものすごいインパクト。口の中が痛いくらいに炭酸が効いていて、しっかりとした度数と確かな下町の余韻。飲み心地がよくてすいすい飲めますが、あまりお強くない方は飲み過ぎ注意の飲み物です。
あわせるおつまみはピザがおすすめ。チーズがこれでもかと載ったこちらの人気メニューです。料理・ドリンクは350円~500円とほとんどが均一価格でお通しもないので自分のペースとお財布の様子にあわせて飲むことができます。
ピザにはウィスキーハイボールが…と思いますが、いやいや、下町のバルには宝の焼酎ハイボールがよく似合います。
強炭酸で度数高め、よく冷えていて氷は入っていない。マスターは大衆酒場が大好きな方なので、こんなボールの話でも大盛り上がり。酒場ファンの皆さまはこういう酒場でマニアックなトークも楽しいかも?
漬けまぐろは辛子を添えて。しっかり濃い目の味付けがいい。ボールはあっという間に3杯飲み干して、そろそろ喉を優しく通るものに変えようかな。
こちらのビールはサッポロビール。扱っているビールが季節によって変わるようで、お伺いしたときは麦とホップ(新ジャンル)を普段の生ビールよりもさらに安く提供されていました。麦ホの生って珍しいですよね。
バルなんだけど雰囲気は居酒屋っぽい。さらにどことなく角打ちっぽい。マスターのお酒好きにあわせてシャリシャリの宝焼酎パウチやバカルディーラム、駄菓子なんかも並んでいます。
桜台ハイボールの美味しさの秘訣、パワーたっぷりのニットクのディスペンサーPSDEX-35もホシザキのオート生ビールビールサーバーと並んで鎮座しています。ボール好きの皆さま、ここの焼酎ハイボールはぜひ飲みに来る価値があると思います。
そしてマニアックな酒場話で盛り上がりましょう。日曜祝日は15時からやっているのも嬉しいです。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
TAPAS桜台
03-6760-8444
東京都練馬区桜台1-6-9
16:00~24:00(日祝は15時から・水定休)
予算1,800円