【閉業】都島「ゆめいちば」 都島駅徒歩1分のイチオシ角打ち。禁煙・清潔、そして安い！

大阪地下鉄谷町線の都島駅。改札を出て地上にあがると、昔ながらの商店街や住宅・アパートが広がる落ち着いた町に出ます。さほど飲み屋さんは多くはありませんが、路地にはお昼から営業する老舗酒場もあって、おとなり、京橋とは違った穏やかな梯子酒を楽しめます。

駅から徒歩1分、都島通りに面した「ゆめいちば」は、この街で飲むときのゼロ軒目としておすすめです。日よけの「神聖」が目印です。

創業20年以上の酒類量販店が業態チェンジ、角打ちと小売をメインにした小売酒販店として2017年冬にオープン。明るく清潔、そして全面禁煙。今風の雰囲気は、角打ち入門者や日本酒ファンにも安心してご案内できます。大きなコの字カウンターで、出迎えてくれる店員さんは酒販のプロ。お酒の知識や生ビールの扱い方はさすが専門店というレベルです。

営業時間は午後5時から9時。

樽生はアサヒスーパードライ。ここで驚くのは、生中で500mlもあり、一杯390円という値段です。ダイビンは450円、エクストラコールドもあります。酎ハイもたっぷり注いで290円、銘柄は樽ハイ倶楽部です。

日本酒は京都・伏見の山本本家が創業300年を記念し1977年につくった究極のスタンダートと言われる「鉄斎」です。ぬる燗にして最高なので、ここ「ゆめいちば」でぜひお試しを。1合390円とこちらも良心的。

どーんと500mlジョッキ。大阪の角打ちにはアサヒが似合う。状態抜群の一杯で乾杯！

地元の御婦人やお酒好きのご隠居さんがちょいと買いに立ち寄る小売のスペース。種類は多くないですが、量販系にはない個性的なラインナップが魅力です。

角打ちですが、飲食の提供あり。おでんは100円から、さすが大阪、どてやきの文字が大きい。阿波尾鶏のたたきやとうべいなど、おっと思う”アテ”も楽しめます。

大好物のとうべい（280円）。豆腐の粕漬けはどうしてこんなチーズみたいな味になるのでしょう。わかっていても、いつも不思議に思います。

箸先でちびりととうべいをつまみつつ、利き酒セットを待ちます。1,480円で選べるお酒は、活性生酒や純米吟醸など、なかなか贅沢な銘柄ばかり。

春鹿純米吟醸生酒、五橋純米生酒、神聖しぼりたてたれ口生酒。最近気になる生酒の飲み比べ。米、酵母、水の違いだけでなく、蔵ごとの酒造りの方針の違いを感じたような、そうでないような、最後はやっぱり美味しいねという感想に。

定番のお酒をリーズナブルに飲むもよし、こだわりの日本酒を呑み比べるもよし、お酒好きならきっと楽しめる明るい角打ち「ゆめいちば」。お近くで角打ちをお探しでしたらいかがでしょう。

ごちそうさま。

メモ：東京・蔵前の角打ちフタバに雰囲気が似ています。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

こだわり夢市場
06-6180-6063
大阪府大阪市都島区都島本通3-24-11
17:00～21:00