1.5等立地、駅から徒歩2分の路面で躍進中のせんべろ酒場「晩杯屋」。あれよあれよと店数を増やしていき、23店舗目を飯田橋東口にオープンさせました。
目黒区武蔵小山の闇市の跡にあるバラックから始まった晩杯屋。赤羽の老舗立ち飲み「いこい」の流れを持ちつつも独自の要素を多数取り入れて、気づいたら東京を代表するせんべろチェーンへと成長しました。
晩杯屋は、500mlジョッキという昔ながらの大きい中ジョッキで飲ませるビールや酎ハイと、100円台から並ぶお刺身や海鮮を中心としたメニューが人気の秘訣。千円札があれば、ちょい飲みといいつつもしっかり食べて飲んでを楽しめます。
そんな晩杯屋が飯田橋にもオープン。他の立ち飲み晩杯屋と同様の内装で、グループ飲みに使えるテーブルと、厨房横に沿うカウンターという造りです。壁一面に貼られた短冊が、大衆酒場らしさを演出しています。
飲み物類は飯田橋から内容に変化が。ビールは引き続きキリン一番搾りですが、ここにきてギネスが登場。海鮮立ち飲みにギネスだなんて、驚きです。
ロマネ・コンティが2百万円(税別)というのは、いつもの晩杯屋ジョークですが、よく見るとその上にコーヒー牛乳ハイなるものが増えています。
おつまみは他店舗とほぼ共通。この日は、サザエのつぼ焼きや大海老フライが加わっていました。定番のまぐろ刺しは200円、冬季の定番のカキ酢が250円なのも昔はお得感を感じる内容でした。いまは、なんといいますか慣れてしまって(笑)
ハイッピーやホイスなど東京の謎酎ハイが勢揃いしていて、ある意味酎ハイミュージアムみたいなメニューラインナップですが、一杯目はやっぱり生ビール。状態、注ぎ方ともに問題なし。たっぷり500mlジョッキで飲めるキリン一番搾りで乾杯。
野菜天はかき揚げの大きさに驚かされ、名物のレバホルモンのジャンキーな味がクセになり、アジフライは2尾で180円と高コスパ。というのはよく存じておりますので、あえてオクラ納豆山かけ(150円)を。あぁ、ほっとする。
メニューには掲載されていませんでしたが、冷蔵庫にトマトがあったので、冷やしトマトも出してもらいました。野菜系に癒やされる。
本当は150円のかにグラタンコロッケを紹介しないといけないのでしょうけれど、今日の私はあっさりがいい。
ポッカサッポロがつくるトニックウォーターで宝焼酎20を割った「チュートニック」。創作系のカクテルというか酎ハイなのですが、甘すぎずすっきりしていてお昼の取材に丁度いい。
子持ちししゃもは5匹で150円。痩せてはいるものの、オーダーを受けてから焼いてくれてこの価格はさすがです。
度数9%をうたう晩杯屋で一番飲まれている(2016年塩見なゆ調べ)酎ハイ、緑茶割り。店で空きペットボトルで甲類と抹茶を混ぜて”前割り”しているもので、昔からの名物ドリンクです。
ちょうど出来上がったから塩見さんどうですか?と、顔なじみの店員さんに勧められたカレイの煮付け(150円)。ほくほくで美味しい。定番メニューではない、こういうちょっと出てくるメニューが最近の晩杯屋で飲むときの楽しみなのです。
五加皮(ウーカーピー)酒のハイボール、その名も虎ハイなるものが新商品で入っていましたので試飲。なにやら意味深なキーワードが書かれていますが、杏露酒などをつくる永昌源が販売するちゃんとしたメーカーのお酒。味はね、昔風邪をひいたときに飲んだことがあるようなあの味。世の中にはまだまだ不思議なお酒で溢れています(笑)
コッテリ系やコーヒー牛乳ハイは次回のお楽しみに。ということで、飯田橋にもオープンした晩杯屋。お近くの方はふらりと立ち寄ってみては。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
立呑み晩杯屋 飯田橋東口店
03-6261-1308
東京都千代田区飯田橋4-9-8 大和ビル 1F
15:00~23:30(土日祝は13:00から・無休)
予算1,3oo円