大宮駅の西側はソニックシティやそごうなどの大型施設とホテルが多いエリア。新幹線側の駅をでると一見したら飲み屋がなさそうに見えますが、実はその裏側にいい感じの飲み屋街が存在しています。
古い焼鳥屋さんや常連が入り浸るカウンター割烹、スナックなども立ち並ぶ細い路地は、大宮でありながら地方都市の風情たっぷり。
その中で賑わいをみせている一軒をご紹介します。「大衆割烹ますや」は店構えこそあたりしいですが、老舗の一軒として地元のお父さんたちや、大宮にホームがあるサッカークラブのファンたちが集う人気店です。
大宮西口で貴重な個人店
外観
白看板に黒い文字。造作にこだわらないあっさりとした店構えは、それだけで暖簾をくぐりたくなります。
品書き
家族経営のお店で、ご主人や女将さんと常連さんたちが談笑するカウンターと、その奥に20人くらい入れる大きな座敷があります。グループで飲む人たちもいれば、一人・二人で飲める店でもある、大衆割烹の基本形です。
飲み物はビール生樽がサントリープレミアムモルツ(550円)、瓶ビールにモルツとアサヒも用意されています。酎ハイ類やハイボールが300円台から、日本酒は二合600円。
カウンターの常連さんたちは焼酎のボトルをお湯で割ってのんでいます。
お通しから魚介類が人気の理由
さっきビールをたくさん飲んできたので、ここではレモンサワー(350円)で乾杯。樽詰めのサワーは安定していていくらでも飲めてしまう。
お通しがお刺身でまず驚かされます。盛り付けも可愛らしく、炙ったホタテや海老、サーモンなど一人で梯子酒の合間に軽く摘むのにちょうどいい量です。
すき焼き風の味付けのつゆで甘く煮込まれた肉豆腐は、大きな土鍋でぐつぐつしながら提供される食べごたえ満点の人気メニュー。赤ウィンナー300円、焼鳥は1本100円からと良心的な価格が嬉しい。
近隣にこういうざっくばらんな酒場が多くはなくて、近隣のお父さんたちが重宝しているのがよくわかります。
タレはとろみのあるもので、1本から注文可能の焼鳥。派手さはないけれど、普段通うのならばこういうお店を手札の一つとしてもっておくとよいのではないでしょうか。
女将さんおすすめさつま揚げをもらい、これはには焼酎お湯割りを飲まなきゃいけませんね!黒丸をお湯でもらって、今日はここでのんびりと過ごすとしましょうか。
座敷が大きく、カウンターも雰囲気がいい。大宮というと個性的なお店が多いのですが、ほっと飲みたいときに覚えておきたい飲み屋さんです。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大衆割烹ますや |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-191-3 |
営業時間 | 月~土、祝前日: 17:00~23:00 (料理L.O. 22:30) 定休日:日、祝日 |