様々なお店で飲み歩いていますが、やはり通う頻度というのはお店によって異なります。好きなお店は取材とかそういうのを一切関係なく、店の前をスルーすることができずに立ち寄ってしまいます。
「しまいます」なんて書くと失礼に聞こえるかもしれませんが、行きつけのお店が近いと頭で考えていることとは別に、足だけはなぜかそこに向かってしまうことってあるじゃないですか。まるで引力が働いているかのように。
新橋はとくにそういった強い磁力を発しているお店が多いのですが、烏森ならばやはりここでしょう。立ち飲みやきとりの「王将」です。店名を書いた看板などなく、カウンターの隅に置かれた巨大な王将の駒が店の目印。
ここの前を通ることはなにかと多いのですが、カウンターから大将に呼び止められると通過することができません。なゆちゃん、飲んでいきなよ。そう言われたら、次の予定が近くても吸い寄せられます。「大瓶一本ください!」
はい、瓶ビール。でてきた黒ラベルは木製の氷冷式の冷蔵庫からでてきます。これが美味しいんですよ。キンキンに冷えすぎず、ぬるくもなく、ビアタンに注いだところから口に優しく嬉しい温度です。電気冷蔵庫と違って振動がないので泡が細かな気がします。
やきとりは、ひらがなで書く「やきとり」。漢字で書くと鶏肉をつかったものを表しますが、ひらがなならば豚もつになるのが東京流です。ということで、王将も豚もつ焼き。
鶏と同じくねぎまになっているのは新橋によくあるタイプなんです。もりもり食べて時々さくっとくる青みがちょうどいいバランスです。
烏森神社の参道にある小さな屋台の立ち飲みやきとり。ここを利用した人が出世したということから、触ると出世するという「出世柱」というものがあり、みんながナデナデしています。私も訪問するたびにさわっていますが、果たして出世してるのでしょうか(笑)
最後に、今日のはしご酒の安全祈願を烏森神社にお祈りして、ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
王将
電話なし
東京都港区新橋2-15
平日17:00~21:00くらい(土日祝定休・閉店時刻は大将の気分次第)
予算1,500円
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