2013年3月、新橋にひとつの銘店が誕生しました。南船場のたこ焼き屋で、大阪には靭本町(うつぼほんまち)にもお店のあるたこ焼き酒場です。この東京一号店が新橋に。最近は下北沢にも出店したそうです。
新橋西口商店街から角を曲がったところにあるビルの二階。日本一の飲み屋街でライバルの数もレベルも高い新橋烏森口で、この立地というのに満席になるほどの賑いといえば、すごいということはおわかりいただけるかと。
宣伝がー、とか、そういうのではなく、とにかく美味しいというのが繁盛のポイントではないでしょうか。
改めて言いますが、ビルの二階、知らないと通り過ぎてしまうような立地ですよ。それなのに賑わっているというのはびっくり。
その魅力を一緒に飲んだつもりで探っていきましょう。
いらっしゃい!元気に迎えられて入口近くのテーブルに通されました。ここのテーブル以外は満席。別に事前に取材ご依頼をしているわけでもなく、本当に偶然は入れた1テーブルでした。
お客さんで満席な店内。お客さんは比較的若い方が多いですが、ドカドカと盛り上がって飲んでいるというよりは、いろんなお店で飲んできた飲み屋好きな方が多いという雰囲気。ほどよいガヤ感があり、これは楽しく飲んでいけそうな気がします。
みんな美味しそうに飲んでいます。私も早く飲みたい!暑いなか新橋をうろうろしてきたので喉はもうからから。すぐにでも喉を潤し心を満たしたい、生ビール(450円)をください。
やってきたのはヱビスビール。樽もサーバーもグラスもばっちり、素敵な生ビールが登場です。それでは乾杯!
たこ焼きで飲むというコンセプト。面白いと思いません?お好み焼きで飲むというのは一般的ですが、せいぜいテイクアウトのお店の隅っこのイートインで飲むくらいで、これをメインにして居酒屋利用というシチュエーションは東京にはあまり見かけなかったと思います。
ということで、粉物で飲むことになりそうなので、糖質の吸収を穏やかにしたいという思いで、いつものように一品目は生野菜系。お店のサラダはしっかりデカ盛りで380円。
日頃、お魚お肉ばかりでさらにお酒が滝のように流れていく体に少しだけでもビタミン・食物繊維を。免罪符的に。
たこ焼きはいろんな味付けですべて8個500円。 ソースマヨ、しょうゆマヨ、めんたいマヨ、タコでんがな、すじこん、ゆず胡椒風味などバリエーション豊富。どれも味見してみたいけれど、大人数でこないと食べられない…
少しづつ通って食べてみましょうか。一品目は生姜のきいたかつおだしを。明石焼きのような感じですね。おつゆの出汁だけでもしっかり飲めて、あと引く美味しさがあります。ビールとよく合うので、生ビールをおかわり!
もう一品、一番人気のねぎぶっかけを。ソースにマヨネーズ、そして盛々の青ネギが食欲をそそるビジュアルです。香りはすっきり、でも口に含むとほんわかと広がる穏やかな旨味、そこに間髪入れずに生ビール。粉物の楽しさ、美味しさって、やっぱり勢いみたいなのもありますよね!
生野菜、ネギたっぷりのソースとマヨネーズのたこ焼き、そして明石焼き。それを追いかけて飲むのはヱビスビール。もう完璧でしょう!
そして嬉しいことに瓶ビール(中びん500円)も。しかもサッポロラガーときましたら飲むしかありませんね!ネギやソースの旨味にあわせるようグラスに入れた瓶ビールをごくごくと飲んでいけば幸せ間違いなし。
さて、ビールばかり飲んでいて心もお腹も満足。どうしても口の中に旨味が多くなりすぎて、ここらでリフッシュしたいなという気分に。次はなにか酎ハイ的なものをと探してみたら、ドアのところに男梅サワーが。ベースはキンミヤ焼酎とのことで、ほか酎ハイ類もキンミヤが飲めますからお好き方はぜひ。
大阪に本店のあるたこ焼き酒場の東京出店ときけば、どうしてもお酒のラインナップも関西的かなーと思いましたが、ヱビスにキンミヤと、しっかり東京的なメニューになっていて驚きました。
そしてなにより料理が美味しい!やっぱり酒場にもとめる一番の条件は美味しいに限りますね。
ごちそうさま。
この記事はあなたのお役に立てましたか?
この記事が少しでもあなたのお役に立てましたら、
ブログランキングへ応援ボタンからの投票を1日一回いただけると嬉しいです。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
蛸家 新橋店
03-6809-2099
東京都港区新橋3-22-2 つるやTKビル 2F
18:00~翌6:00(日定休)
予算1,800円