小岩駅に直結しているJR線路下の商業施設「PoPo」を抜けきった先、一般道路を挟んだ向かいにあるお店「けやき」。パッと見たところチェーン店ではないにしてもよくある大衆居酒屋に見えるでしょう?でもでも、ここは侮ってはいけません。なんとなくJR敷地内にあるとJR飲食子会社の運営を予感させますが、全然そんなことのない昔から続く街の居酒屋です。
小岩って街中に個性的な飲食店がありますが、実はお昼酒は中華店くらいしかなくて明るい時間からの飲む人にはあまり優しくありません。
そんななかで心強い味方がこの「けやき」。午前11:30からオープンしています。定食もあるからランチ時は昼食利用が多そうですがそんなことありません。開店とともにご近所の旦那衆が集まってきて、お昼時から宴会がスタートしています。
今日はそんな小岩の昼酒ホットスポットをご紹介します。
総武線の小岩ともなれば千葉の文化圏でもあり、やはり海鮮系にそれが現れています。この日のホワイトボードのオススメはこちら。やはりなめろうで行くべきか、いさきの塩やきも捨てがたい。早い時間からやっているのにこの豊富な品ぞろえは正直スゴイ。
いわしのつみれ甘煮のお通しが嬉しいですね。ビールはアサヒスーパードライを扱っています。それでは瓶ビールで乾杯!さらっとしたスーパードライはお昼の喉の渇きを潤すのにぴったり。
船橋、津田沼、そして小岩あたりも昔から貝を中心とした漁業の町。刺身盛り合わせが貝しかないのもそれを表しているよう。小柱、青柳、つぶ貝。ぷりっとしていて噛むほどに甘みと旨味が広がります。こうなると日本酒が欲しくなるもの。
お店の定番酒は白鹿。ジメジメしたこの季節、冷やした本醸造でいつもよりあっさり飲みたいかな。
秋冬は鍋料理が人気ですが、今でも扱っているおでん。固形燃料でことこと温められて出てくるので、これをのんびり摘みながら日本酒をのんびりとゆったり楽しむのも極楽なひととき。
海鮮料理ならば、お刺身、焼き魚、煮魚、天ぷらと割烹的なメニューはなんでも揃っています。げそ天(430円)は結構な盛りの良さで、一人で来るとこれで満腹になってしまいそう。
生け簀には鯵、鰈、鯛、河豚が泳いでいます。千葉の大原港直送とのことで、活造りは注文が入ってから職人さんがここから取り出して刺身にするのだそう。こんなしっかりとした雰囲気のお店がお昼からやっているなんて他の街でも滅多にあるものではありません。
そして、誰もが驚くのが閉店時間。なんと31時、つまり午前7時が看板です。そんな深夜、新宿や赤坂でもないのに誰が飲みに来るのと思うでしょう?それが結構来るのだそう。貴重な昼酒スポットは深夜酒のホットスポットでもありました。
ごちそうさま。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
けやき
03-5694-6041
東京都江戸川区南小岩8-15-3
11:00~31:00[翌朝7:00](無休)
予算2,500円