大衆酒場の気軽に入れてのんびりできる感じ、いいですよね。カウンターに座って、酎ハイや日本酒を飲みながらぼーっと過ごす。あの酒場で過ごすリラックスした時間をワインのお店でもできたらいいのにな、という思いを形にしたお店が亀戸にあります。
「あるびぃ」は店名に酒場を冠しているワインのお店。チャージなし、ドリンクは500円から、軽く2杯飲んで千円で抑えるのもよし、もう少し摘んで日常的な晩酌として夕飯をかねるのもよし。まさに酒場的な使い方のできるワインバーです。
亀戸駅から天神さまのほうへ少し歩いた閑静な住宅街にあり、入り口の扉も小さいことからまさに隠れ家と呼ぶのがぴったり。今回は亀戸でお世話になっている飲食店さんからの紹介なので狙ってやってきましたが、普通なら通りすぎてしまいそうな場所なんです。
お店はカウンター10席程度のコンパクトなお店。マスターがひとりで切り盛りされています。
モノトーンを基調としたシンプルモダンな内装ながらも、どことなく漂う酒場感はたぶんカウンターの高さなどの店の作りから感じられるもの。
ビールはヱビス(520円)ということでしたので、梯子酒で乾いた喉を冷えたビールで潤しましょう。乾杯!
せっかくワインバーにきているのでビールの次は樽詰めスパークリング(480円)で。結構たっぷりいれてくれるので飲みごたえ十分。チリ産のソーヴィニヨン・ブランを使った辛口のもの。
常連さんおすすめのキャロットラペ(350円)は山盛りです。これひとつでもワイン二杯は飲めてしまいそう。ドレッシングの味付けがよくて箸が進みます。
酒屋さんとの付き合いのなかでマスターが目利きして集めるワインはどれも大手系ではない珍しい銘柄ばかり。定番は国産ワインを推しているということで、一升瓶に入った勝沼ワインです。グラスワインだからといって手を抜くわけではなく、「おっ、これは美味しい。」って思えるものを500円~600円台で提供しているのもワイン好きとしては嬉しいです。
自家製の塩漬け豚とピクルスのテリーヌ(580円)。ずいぶんと厚切りでびっくり。こうくるとワインをもう一杯飲みたくなってきますねー。
国産ワインは450円。コップにいれてでてくるのは「酒場」としてのラフさを楽しんでもらいたいからだそう。ボトルワインは1800円程度から揃うので、ワインの値付けも都心の同様な雰囲気のお店よりもだいぶ良心価格です。
美味しいワインや生ビールをセンベロ感覚で楽しみたい、ふらりと立ち寄る日常使いのお店を探している方にはちょうどいいかもしれません。常連さんは女性のお一人様も多くて明るい雰囲気です。
ワインバーを大衆酒場にしたらどうなるの?という答えがここにあるような気がします。
ワイン好きで軽く2杯ちょっと摘んではしごしたいという方、亀戸にきたら試してみてください。
ごちそうさま。
この記事はあなたのお役に立てましたか?
この記事が少しでもあなたのお役に立てましたら、
ブログランキングへ応援ボタンからの投票を1日一回いただけると嬉しいです。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
あるびぃ
070-5341-4783
東京都江東区亀戸2-44-2 メゾンドール亀戸 1F
15:00~23:00(水定休)
予算1,800円