【新しい記事があります】2020年4月17日掲載
堀切菖蒲園「のんき」 常連がたすきを繋ぐ店。絶品しろモツと焼酎ハイボール。
焼酎ハイボールを出すお店は、もつ焼き店が多いです。
もちろん、鐘ヶ淵のはやりや亀屋、日の丸酒場のように魚で飲ませるお店もありますが、やはりボールといえばもつ焼きでしょう。
焼酎ハイボール発祥の地、堀切でボールといえば、誰がなんと言おうと「のんき」です。
ここのボールは専用の酎ハイサーバーからでてくるタイプ。炭酸はボコボコと泡が沸き続けるきついもので、私はこれが好き。
それでは、乾杯です!
琥珀色のボール、炭酸がグラスの内側にびっしりとついている様子からも、どれだけ炭酸が強いかおわかりいただけるかと。
焼酎は合同をつかわれているそうです。合同酒精、硬派ですね!
きんきんに冷えて泡の強いボールは、なんともいえない爽快感みたいなものがあります。色はしっかりついていますが、甘さはほとんどなくて何倍でも飲めてしまいます。
串はさほど大きくないのですが、ここのは丁寧な串打ちが特長。見た目がまずとても綺麗なんです。
4本1単位(400円)になっていて、2種類2本ずつ頼んでいきます。
味付けは塩かタレが選べますが、ここのちょっぴり醤油強めの味付けが大好きで、今回もタレで注文。
一般的な部位がひと通りありますが、なにはともあれ、ここではシロでしょう!
ここのシロは独特で、一般的なそれよりも脂を残しているんです。これが旨味の秘訣。シロの概念を覆す口に入れたらとろけていくような食感です。このために都営浅草線・京成線に乗って堀切菖蒲園駅にやってくる価値は十分に感じます。
自家製ポテトサラダは、冷蔵庫のタッパーの中にこれでもかと作られています。ねっとりとした旨味、ごまが風味と食感のいいアクセントになっています。ハムなど入っていないマッシュポテトのようなポテサラですが、ここのははまります。
軟骨とこぶくろ。どちらも美味しそう。ふたつとも塩が合うと思われている部位ですが、やはりのんきではタレですね。
ボールは続けて3杯目。290円という価格は、安心して何杯でも飲めてしまいます。
ここで少し味を変えて、牛乳割りへ。
ご存知でした?甲類焼酎に牛乳、実は最高のパートナーなんです。
甲類焼酎のほんわかとした甘みが牛乳と混ざることで引き立ち、えぐみも牛乳によってまるっとつつまれて、とにかく飲みやすくなります。
これを飲み過ぎて倒れちゃったなんて話はよく聞きますので、皆さまどうぞほどほどに。でも試してみてほしいな。
冬の煮込みや、おしんこ、ちょっとした小皿料理もあって、ここはやきとん好きならば毎日でも通いたくなるそんなお店です。価格もリーズナブルで、堀切菖蒲園のハシゴでは必ず立ち寄っておくべきです。
ちなみに、みんなボールばかり飲むので知られていませんが、実はビールは赤星です。頼もうかと思ったのですが、ここに来るまでに3軒梯子していてお腹いっぱいでビールは入らず。。。残念。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見なゆ)
のんき
03-3601-4052
東京都葛飾区堀切5-20-15
17:00~22:00(水定休)