【2020年2月27日閉店】宝町「びっくりうどん」 赤星とうどんの不思議な親和性

【2020年2月27日閉店】宝町「びっくりうどん」 赤星とうどんの不思議な親和性

2014年11月28日

東日本橋にて復活しました。新店舗の記事はこちら

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宝町と八丁堀の間にある「びっくりうどん」は、店名の通りうどん屋さんで、いわゆる路麺店の立食。
朝7時から夜0時までとかなりのロングラン営業をしているお店なのですが、一般的なうどん屋さんと違い、夜は完全に立ち飲み屋さんとなっています。

しかも、うどんのついでに軽く飲んでいこうというのではなくて、うどんそっちのけでお刺身や竜田揚げなどの居酒屋メニューが専門店並みに充実しています。

ビールは生はアサヒビールで、コインを入れると自動で注いでくれる自販機型ディスペンサーが設置されています。アサヒだけでなく瓶はサッポロを、しかも赤星を置いているのですからこのお店は只者ではありません。

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まぐろの中落ちをおつまみに、タンブラーに瓶を傾けます。
はぁー、今日もよく働いたな!なんて心のなかで言いながら、まぐろをひとくち。やっぱり美味しい。

びっくりうどんの店名は、うどんにびっくりではなくて、うどん以外がすごいからびっくりなのか…など、生産性のないことをぼーっと考えながら飲むのがなんだか幸せ。

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うどん屋さんのワンタンスープ。かなり本格的。そして、丼ぶりをたくさん持っているだろうに、なぜか浅いお皿ででてきます。
侮る無かれ、本格中華とは間逆だけれども、これがとてつもなくビールや酎ハイとの相性が良いです。

口の中をやけどぎりぎりで通り過ぎた、ちゅるりワンタンを追いかけて、ごくっと瓶ビール。

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春巻きでもラビオリでもなく、サモサ。インド料理ですね。
え、うどん屋で居酒屋料理なのにインド!?というのは、もう店名が「びっくり」ということもあり、どうでもよくなってきます。ただ、そのどれもが美味しい。サモサはコロッケ状のお芋をターメリックなどのインド風調味料で味付けをして生地で包みあげたもの。サクっとした食感においかけて、香辛料の香りと旨味が追いかけてきます。

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あれよあれよど瓶ビールは空になり、おかわりしようと思ったら、なんと赤星がヤマ(売り切れ)。ぬるい瓶をだしてとも言えず、チューハイ(アサヒ樽ハイ倶楽部)に切り替えて、最後の締めとしましょうか。

しかし、ビールの冷蔵分を売り切ってしまうとはなんという人気店。たしかに、閉店時間まで店内は界隈のサラリーマンでぎゅうぎゅうですね。周辺に飲み屋がないというわけでもないのに、ここの繁盛ぶりはすさまじい。

しめのうどんが暖かくて、これから東京駅まで10分の道のりも、寒さに負けずに帰れそう。
ビールとうどんの組み合わせが正々堂々試せるびっくりうどんは、二毛作(昼営業+居酒屋営業)ではなく、混合作といったところ。お仕事帰りに軽く一杯、しめのうどん付きで千円ちょっと。いいじゃない♪

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見なゆ)