明治時代から横浜中華街のこの地で商売を続けてきた『同發』。店名は「お客様と共にあり、共に発展していきたい」と願う気持ちからつけられました。中華街とともに発展してきた老舗中華の名店です。名物料理は数あれど、ビールのお供なら断然「叉焼拼焼肉」。そして、知る人ぞ知る最高のおつまみ「香葱爆鴨脷」とは?
サッポロビールさんとともに、中華街の名店『中華菜館 同發 本館』の魅力を取材しました。
(タイアップ/サッポロビール株式会社)
目次
店頭につるされた叉焼に惹かれて
中国料理店を中心に食品小売店などあわせて630軒がひしめき合う、神奈川県を代表する観光地のひとつ、横浜中華街。首都圏在住の人でなくとも一度は訪ねたことがあるのではないでしょうか。
東京で生まれ育った筆者は、晴れの日はもちろん、「今日は中華街の気分」と思い立ったときも、よく中華街へ足を運んだものです。中国料理店だけでも約200軒あるそうで、いまだに決まった店はなく、家族や友人、外食ライター仲間が勧めたお店を利用してきました。
そんな中でも、ゲストと一緒に安心して食べに行けるとリピートしていた中国料理店が、『中華菜館 同發 本館』です。
明治時代からこの場所で商売をされているという老舗で、中華街でもとくに歴史ある1軒です。創業者は広東省出身。当初は焼物・乾物などを扱う食材・雑貨店だったそうです。
『中華菜館 同發 本館』といえば、店頭に吊るされた叉焼が有名です。店内に窯があり、変わらぬ製法で丁寧に焼いているそうです。
特別な日から、プライベートの気軽な昼食まで幅広く対応できる店内。二階席は天井の飾り付けや、窓越しに市場通り門が見えるなど、非日常感があります。
クラシックなムードで落ち着きのある空間。会食向きだとばかり思っていましたが、営業部長の星野さんの話では、午後1時頃から叉焼など同發の名物をおつまみにしてビールや紹興酒で昼飲みを楽しむ、ベテランのお客さんも少なくないそうです。それは私もやってみたい!
料理の解説は、同發の取締役総料理長、吉田良太さん。気さくな吉田さんは、ご自身もビール好きとのこと。今回は、数ある同發の人気メニューの中から、サッポロ生ビール黒ラベルとの相性が抜群な料理を紹介していただきました。
宴会や会食、ランチはもちろん、一人での昼飲みや夜飲みも大歓迎とのこと。格式ある老舗というイメージから、居酒屋利用は申し訳ないと感じていた私ですが、吉田さんの言葉に安心しました。
伝統の味を守るために労力を惜しまない
『同發』は、昔からサッポロビールです。その理由は、同發の料理との相性の良さから味で選んでいるそうです。飴色の空間に似合う、サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯!
1皿目 叉焼拼焼肉
長年の看板料理、同發といえばコレ。皮付き豚バラ肉の焼物とチャーシュー、名物焼物を合わせ盛りにした必ず注文したい一皿です。
脂身と表面に残した皮がカリっとしていて、噛むほどに旨味が溢れてきます。皮目は揚げているような仕上がりですが、豚の脂が滲んでこのように焼き上がるそうです。豚の脂がしっかり感じられ、塩味ながら実に深い味わい。
叉焼は醤油ベースでよく漬け込まれていて、表面にとどまらず中まで味がしみています。それでいてしつこさはなく、しっとりとした食感も含め、最高にビールを誘う逸品です。毎日気候にあわせて焼き加減が変わるそうで、老舗の職人技が感じられます。
2皿目 網油酥炸巻(五目入り巻揚げ)
広東省にゆかりのある同發ならではのメニュー。叉焼拼焼肉と並ぶ『中華菜館 同發 本館』を象徴する料理のひとつで、叉焼、海老、筍、椎茸、葱を網油で巻いて揚げたもの。例えるならば春巻きのプレミアム版です。それぞれの食材を下ごしらえし、これらをバランスよく網脂で巻くという作業はかなり労力が必要で、仕込みがある日は皆出勤時間を早めるのだそう。
なにより、そのザクっとした食感に驚きます。一度揚げたら一日寝かし、さらに二度揚げすることで実現しているそうです。
噛むとふわっと具材が広がり、調和のとれた味わい・風味がいつまでも続きます。そこへすっとビールを飲む。たまりません。
3皿目 鹵味(もつ料理)
より同發の奥深さを楽しめるモツ料理。盛り合わせもありまして、今日は牛ハチノス(胃袋)、豚耳、豚子袋の3種類。
もつの鮮度の良さ、丁寧な下ごしらえ、そして濃い味でごまかさない上品な味付けがたまりません。鹵味(もつ)料理の奥深さを実感しました。
4皿目 香葱爆鴨脷(アヒルの舌と青ネギの香り炒め)
様々な飲食店を取材してきましたが、ここで初めて食べることになった料理がアヒルの舌。特製タレに一日つけたアヒルの舌を青ネギといっしょに強火で炒めたもの。
シーズニングソースで味が整えられていますが、なによりアヒルの舌が今まで食べたことのないくらい旨味のかたまり。先のもっちりした肉以外の可食部は少なく軟骨もありますが、それを気にせず吸い尽くしたくなる美味しさです。
5皿目 実りの秋の臨醐山黒酢スブタ
柿と梨をつかった季節料理、実りの秋の臨醐山黒酢スブタ。酸味は抑えられていて深い味わい。こうした定番料理がしっかりとした美味しさなのも老舗の魅力ですね!
黒酢スブタにはデュワーズのソーダ割りを。中華料理との相性は意外なほどよく、脂をすっと流してくれます。
ごちそうさま
ふらっと一人で立ち寄っても楽しめますし、会食にもぴったり。なにより丁寧で歴史を感じる料理がたまりません。横浜中華街で、どっしり構えた歴史あるお店をお探しでしたら、『中華菜館 同發 本館』は間違いのない一軒です。
店名 | 中華菜館 同發 本館 |
住所 | 神奈川県横浜市中区山下町148 |
営業時間 | 月・火・木・金 11:30 – 15:00 L.O. 料理14:30 17:00 – 21:30 L.O. 料理20:30 土・日・祝日 11:00 – 21:30 L.O. 料理20:30 定休日:水曜日 |
創業 | 焼き物・乾物の店として明治に創業 |