武蔵小山『やぎ』大皿料理が魅力!常連さんで賑わうコの字カウンター。

武蔵小山『やぎ』大皿料理が魅力!常連さんで賑わうコの字カウンター。

武蔵小山のアーケード商店街「パルム」から一本入った先にある、住宅街の酒場『やぎ』。創業は昭和57年。目黒駅から5分でこれるこの場所で、まるで地方都市の酒場に入ったような雰囲気が楽しめます。店はコの字カウンターのみ。毎夜、ご近所さんで賑わいます。

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一歩入れば、そこは別世界

いまでこそ、東急目黒線は地下を走り、駅前には複合施設やマンションが立ち並び、都心に近いベッドタウンらしい町並みになった武蔵小山ですが、これは最近になってからの話。2000年までは4両編成の小さなレトロ電車「目蒲線」がゴトゴトと行き交うコテコテの昭和な街でした。

すっかりオシャレになった武蔵小山。それでも、昔からあるいくつかの酒場はファンとともにしっかりと根づいているのが嬉しいです。いくつもの老舗がありますが、親しみやすさという点で、居酒屋『やぎ』は評判の一軒です。

パルム商店街から角を曲がっただけで、途端に静かな住宅街の雰囲気です。そんな中に灯る赤ちょうちんが『やぎ』。創業は昭和57年なので40年以上続いていることになります。もうすっかり老舗の域。

比較的コンパクトな店で、店内はコの字カウンターしかありません。だからいつも賑わっていますし、ワイワイとにぎやかな声が聞こえてくるので、私みたいに新しい人も飛び込みでやってくる。常連さん率は高くても、新規客に優しい程よいバランスの酒場です。

それにしても、大皿料理が大変充実しています。中華からフライ、天ぷらに焼き魚と、まるで大衆食堂の主菜コーナーをみているような品揃え。テイクアウトができるため、常連さんは留守番する家族用に持ち帰りをオーダーすることもあるようです。どれも立派で、いろいろ食べてみたい。

料理

  • 瓶ビール アサヒスパードライ・サッポロ黒ラベル:600円
  • 酎ハイ類:400円
  • 日本酒:400円
  • カツ煮:850円
  • 山芋豆腐ステーキ:850円
  • キャベツソーセージ:600円
  • ウインナーシシトウ:650円
  • 豚バラ生姜焼き:750円
  • サイコロステーキ:800円
  • イカバター:850円
  • 大皿料理:400円くらいから

悩んだから、冷えたビールと目の前の皿

サッポロ黒ラベル中瓶(600円)

ビールは瓶のみ。樽生はありません。アサヒとサッポロがあるので、今日の気分にあわせてサッポロ黒ラベルをもらいました。わぁ、よく冷えている。それでは乾杯

大皿料理いろいろ

カウンターの向こう側までずらっと大皿に盛られた料理が並んでいます。女将さんが順に伝えてくれますが、ほろ酔いの私には呪文のように聞こえてよく覚えられません。悩んだら目の前を選べば良い。まずはかぼちゃ煮から。

よく染みていてコクがありますし、そもそもかぼちゃが甘い。ビールが進みます。

こういうサラダで飲むのも楽しい。プロレスや演歌歌手のポスターに囲まれちびちびとつまむ。平和だなって思いませんか。演歌は女将さんの趣味。意外と聖地で、ポスターのプロレスラーが飲みに来ることがあるのだとか。

つぎに、甘酢で味付けした豚バラと根菜。濃い味で酎ハイが欲しくなります。

女将さんとお手伝いのお姉さんがぎりぎり移動できる程度の狭いコの字カウンターなので、対面のお客さんとも距離が近く不思議な一体感。向かいの人が食べているものが欲しくなります。

麦茶割(400円)

こういう店のお茶ハイは大抵濃い。やはり濃い。ですが、すっきりしていてスイスイと飲めてしまいます。※お酒は適量で。

ごちそうさま

住宅街にある老舗酒場は、こうあってほしい。優しくて居心地がよく、ぼーっとしているとあっという間に時間が流れる空間でした。せっかくの武蔵小山、もう少し梯子したいというときにいかがでしょう。なんと終電が終わっても営業しています。武蔵小山のゴールデン街的な存在。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名やぎ
住所東京都品川区小山4-4-16
営業時間営業時間
月~土 
18:00~翌2:00頃
定休日
日曜日
創業1982年