新宿にあるおでんの名店「お多幸」で修行後、昭和48年に独立し大井町に店を開いた『八幸』。半世紀に渡り親しまれてきましたが、本店の建物老朽化を受け、大井町内で移転しました。今回は移転後の『八幸本店』をご紹介します。
目次
二度目の移転先は大井三ツ又商店街
1973年(昭和48年)の創業時は、日本光学工業(現ニコン)本社と大井町駅を結ぶその名もズバリな「光学通り」にあった『おでん八幸』。企業城下町的な場所ですから、きっと会社帰りの技術者たちで賑わったことでしょう。残念ながら、道路の拡幅のため2004年に移転することとなり、駅の南東側へ。さらに、2023年10月、移転先の建物の老朽化を受け、二度目の引っ越しとなりました。
新店舗は、駅西側の三ツ又商店街にあります。町中華や老舗寿司店、とんかつ店などが立ち並ぶ小さいながらもにぎやかな飲食店街で、老舗居酒屋である『八幸本店』にはぴったりの立地ではないでしょうか。
戸建ての店舗で二階建て。以前は焼き鳥店だった建物ですが、徹底的にリノベーションされており、店内はピカピカです。一階はカウンターがメイン。二階はテーブル席が広がっています。移転して3ヶ月、常連さんたちで週末でなくても満席近い賑わいでした。
品書き
お酒
- サッポロ生ビール黒ラベル:580円
- サッポロラガービール:650円
- 日本酒 大鳳辛口:500円
- 日本酒 浦霞:750円
- 緑茶割り:450円
- 北海道コーン茶割り:500円
- 本格焼酎 白水:500円
- ウイスキーデュワーズハイボール:500円
料理
- 鶏刺三種盛:1,150円
- 鶏ユッケ:750円
- ハツ炙り焼き:650円
- もつ煮込みステーキ:680円
- おでんおまかせ盛り合わせ:750円
- 豆腐ステーキ:600円
老舗の鶏刺しはワザがある!
サッポロ生ビール黒ラベル(580円)
現在は二代目が守る『八幸』。ビールは先代の頃からサッポロビールとのこと。しかも提供品質にはこだわりがあると聞けば、生ビールを注文したくなりますよね。この通りパーフェクトな一杯。それでは乾杯!
鶏刺し三種盛り(1,150円)
お多幸の出身だから、一文字受け継ぎ『八幸』。そう聞けば、やはりおでんがメインになると思いますが、常連さんの目的はもうひとつあります。それがこの「鶏刺し」です。長年の看板料理で、特別な仕入れルートで入る新鮮な地養鶏を使用しているとのこと。この通り、みずみずしくて、ハリ・ツヤがあります。
おでん盛り合わせ(750円)
おでんは、やっぱり老舗が美味しい。長年受け継がれてきた汁は、やや甘め。盛田がつくるマルキンの薄口醤油を使用するのがポイントと聞きます。飴色にそまった分厚い大根、トロトロのちくわぶ、串打ちしたちくわ、どれもしみじみと美味しいです。これは日本酒が欲しくなる!
ごちそうさま
明るく清潔感があり、以前よりも入りやすい雰囲気になりました。賑わっていますし、きっとこれからも大井町を代表する老舗おでん店として、次の半世紀も続いていくものと思います。
おでんはもちろん、鶏刺しがお好きな方はぜひ!
(取材・文・撮影/塩見 なゆ Special Thanks/Syupo酒場部の皆さん)
店名 | 八幸 本店 |
住所 | 東京都品川区大井4-1-5 |
営業時間 | 月~金 17:00~23:00 (L.O.22:00) 土・祝日 16:00~23:00 (L.O.22:00) |
創業 | 創業1973年 2023年10月18日移転 |