天王寺駅に直結する谷町筋の地下街「あべの横丁」で、1970年から営業している『元祖モダン ねぎ焼き あべとん』。レトロな地下街にある懐かしい雰囲気の店内。粉もんを”アテ”にハイボールが進みます。11時から22時まで通し営業。昼飲みも楽しめます。
目次
大阪万博の年に開業。続く理由はこだわりの作り方
谷町筋の下を南北に走る大阪市営地下鉄(当時)谷町線の天王寺駅開業は1968年。同時に谷町線の改札階である天王寺駅前交差点の地下に、「アベノ橋地下センター」(現あべちか)がオープン。
大阪万博の開催にあわせて、大阪のインフラが次々整備されていく中、地下街に一軒のお好み焼き屋店が開店。それが『あべとん』です。
『あべとん』は、看板に元祖モダン焼きを掲げている通り、焼そばを予めソース等で味付けしてから生地とあわせるスタイルを考案したお店(諸説あります)。これが、現在のモダン焼きの主流の作り方になりました。
生地には山芋を混ぜ込み、味付けには刷毛で塗るソースだけでなく、マヨネーズ、ケチャップ、辛子も使うなどの工夫をして、粉もん激戦区の大阪で半世紀商売を続けています。
品書き
お酒
- 樽生ビール アサヒスーパードライ:小440円・中500円・大770円
- 瓶ビール アサヒスーパードライ・キリンラガー大瓶:660円
- ブラックニッカハイボール:中390円・大680円
- プレーンチューハイ(樽ハイ倶楽部):小390円・中440円・大550円
- 本格焼酎 一番札・いいちこ・金黒・さつま白波:390円
- 日本酒 大関・菊正宗:440円
ビールセット(アサヒスーパードライ中ジョッキ+お好み焼き・焼そばなど):1,250円
- すじコンねぎ焼き:1,200円
- あべとんミックス:1,700円
- ミックスモダン:1,080円
- チーズオムそば:1,150円
- 牛すじポン酢:500円
- チーズとんぺい焼:750円
- とんぺい焼き:500円
- 豚バラとキャベツのキムチ炒め:500円
- 柔らかイカガーリックバター焼:400円
- 牛すじ塩焼き:500円
濃い味だから、ニッカが進む!
ブラックニッカハイボール(390円)
粉もんにはビール!もよいのですが、大阪に来るとなんだかハイボールが飲みたくなるのが不思議。ソースの香りが漂う店内で、キンキンに冷えたハイボール。そのシチュエーションだけで大満足です。
スライスレモンが入っているのが嬉しい。この一切れでも風味は結構変わりますから。それではブラックニッカハイボールで乾杯!
ミックスモダン(1,080円)
忙しい人が多い駅直結店だけあって、お好み焼きはすぐに焼かれてあっという間に届きます。これが噂の元祖を謳うモダン焼き。
クレープ状の生地、キャベツの山、味付けしていない白い麺、これを積み重ねるタイプのモダン焼きがありますが、『あべとん』は、予め味付けした焼そばに練り込みをあわせたような焼き方です。
見た目は積み重ねるタイプのほうが綺麗かもしれませんが、ハイボールとの相性を考えると、ソース・マヨ・ケチャ・辛子味で荒々しい『あべとん』スタイルも十分嬉しい!
なるほど、たしかにこれはおかずにもなりますね。ランチでご飯付きの定食(700~990円)を出している理由がわかります。
ミックスモダンはしっかり具だくさん。熱々のソース味、お昼からお酒が進みます。
プレーンチューハイ(440円)
アサヒの樽ハイ倶楽部の甘めのプレーン。もしかしてソース味とあわせることを想定して開発したのでは?と思えるほど相性が良いです。
お好み焼き店は、大衆酒場よりお酒の価格は一回り高めのイメージがありますが、『あべとん』は良心的です。
ごちそうさま
天王寺駅直結、お昼から飲める老舗お好み焼き店。なんばや梅田のような圧倒的な観光地の”ど”真ん中の店とは違い、スーツ姿の会社員や軽装の家族連れなど地元の方も多いのが印象的です。最も、住宅街の駅前にはもっとローカルなお店は山程あると思いますが、利便性の良さを考えると十分楽しめました。
近くの酒場
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | あべとん |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区堀越町13 アベノ地下街1号 B1F |
営業時間 | 営業時間 【営業時間変更のご案内】 下記のように営業させて頂きます。 11:00~22:00(21:15LO) 日曜営業 定休日 地下街の定休日 |
創業 | 1970年 |