門前仲町「角打ち せ・ぼん」 アットホームな集会場、今宵もイイお酒

門前仲町「角打ち せ・ぼん」 アットホームな集会場、今宵もイイお酒

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東京駅に降りたとき、今日は静かなところで飲みたいなという気分に。
銀座や日比谷もよいのですが、ほっこりした雰囲気を求めるには向いていません。どこか地下鉄に乗って移動しよう。
そう思って地下鉄東西線に。そういえば、門前仲町に不思議な酒屋さんで一杯売りをしているというウワサを耳にしていたなー。

門前仲町ならばそのお店がはずれても、魚三ときわ店を初めあらゆる名酒場があるから降りちゃおうとひょいと下車。

たしか魚三の先を越中島方向へ曲がったところだったような…

ありました。中々の雰囲気ですね。酒屋さんというと小売メインをイメージしますが、こちらは業販店なのでしょうね。大きな倉庫のような店構えです。そして、その横に簡単に作られた木戸。どうやら角打ちはここから入るみたいです。

久しぶりの”お初”角打ちでワクワク・ドキドキ。
どんな雰囲気かしら。

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先客は女性お二人。温厚な表情なマスターがにこやかに「いらっしゃい」と話しかけてくれました。
この「いらっしゃい」でどれだけ気が楽になることか。

家庭用のダイニングテーブルとオフィス用の椅子で構成された不思議な着席スペース。20畳ほどと結構広めでゆったり。

座ると、隣にベビーカー?そして、赤ちゃんが気持ちよさそうに寝ています。
最初、女性二人と思ったら、男の子も一人いたのね。
お母さんがベビーカーで気軽に立ち寄れる角打ち、いいですね。

まずは小瓶のキリンラガーを。大瓶はアサヒスーパードライのようです。
皆さまの時間におじゃまするカタチで失礼して、、、乾杯です。

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気持ちのよいペースでラガーを飲み干して、次は日本酒を。300円程度で一杯売りを飲ませてくれるそうで、銘柄は普段見かけないような特長的なものが多いです。秋田の新政の純米酒を。焼酎酵母を使っているという独特なもので、甘めだけど後味がキリっとした米焼酎のようなお酒です。

奥で飲まれている女性は地元の飲み屋さんの女将さん。御年80歳を越えられているそうですが、とても明るくてお元気です。ビールが大好きでね、晩酌の黒ビールは欠かせないそうです。

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越の白鳥をつくる新潟第一酒造がつくりだしたポスト端麗辛口を目指すお酒。山間。左の青い鬼は特別本醸造で度数18度。60%まで磨いたお米を本醸造にもかかわらず強烈な度数。どすんとくる旨味。これは美味しい。
数量がかなり少ないから、たぶん次はもう飲めないねと言われてしまいました。残念。
味わえたことに感謝です。

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もう一方、ベビーカーで赤ちゃん連れのお母さんが到着。酒屋でママ友会というのは初めての光景でしたが、こういうのもいいねー。
同い年のお子さん同士もわいわいと楽しんでいるし、お母さんたちも交流の場として居心地がよさそう。

お持ち込みが自由ということで、プリンを持って来られていました。おすそ分けに肉のたかさご(月島)のおつまみをもらっちゃいました。ありがとうございます。

地元のおじさんたちも続々と集まって賑やかになってきました。角打ちも街を写す鏡のようなもの。子育て相談も、お酒の話も、仕事のストレス発散飲みも、みんなが楽しい時間を過ごしているのは実にいいものです。

また来ますと常連さんたちとお約束して、お店を後にしました。
ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

角打ち せ・ぼん
03-5245-2977
東京都江東区牡丹2-4-5
15:00~20:00(平日)
予算1,500円

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