これだけ毎日飲み歩いていると、各地の”酒場の主”とお会いする機会がたくさんあります。
街の赤ちょうちんを知り尽くした主からは、どこどこの店がいい、「俺が紹介すれば間違いないよ」なんて教えてくれます。そんな酒場に通い詰めて、いつのまにか私も常連さんたちの輪に仲間入りさせてもらったり。酒場の楽しみは、一番は人との出会いなのかなって。
大山ならばここが一番の老舗と教えてもらったのが2年前。それから何度か大山へ通いました♪
大山って各駅停車しか止まらない街なのに、ものすごく賑わっています。とくに大山ハッピーロードを中心としたアーケード・商店街は日本最大級の規模で、どこを歩いていても人で溢れています。こういう街にはいい酒場も当然あるわけで。
商店街を抜けた先に「鳥多希」があります。鶏肉料理専門の大衆酒場で、毎晩地元民の飲み会で賑わっています。
ビールはサッポロ。黒ラベルと赤星(サッポロラガー)の二種類から選べます。このほ、ハイ・サワーやホッピー、本格焼酎は宝山、甲類はキンミヤ、日本酒は出羽桜など。価格は酒場の平均価格。
まずはビールでしょ。黒ラベルで乾杯。
常連さんたちが好んで食べている豆腐サラダ、そして名物の手羽先をお願いしました。
サラダは500円で丼ぶりサイズなのですが、半分でとお願いすると一人前相当でだしてくれるので、一人二人くらいのときはハーフがいいでしょう。ごまだれのお豆腐サラダは刻みトマトなどが入り爽やか。焼き鳥の箸休めに丁度いいです。
そして、手羽先はこの大きさで1本210円。3本の手羽が刺さった串は一本でも大満足のボリューム。焼くときに表面に油を塗っているのかな。パリッパリです。そして中はジューシー。お客さんの多くはこれ目当て。
そのほか、湯豆腐(600円)、とりすき、お刺身類、焼き鳥など様々揃います。どれを食べても外れなし。
この日は手羽先がどうしても食べたかったので3本も。うーん、ちょっと頼みすぎたかな(笑)
レモンを絞ってわさびを載せて食べるので、ジューシーでも爽やかで飽きの来ない味になっています。
カウンター10席、小上がり10席。この日(平日20時)はほぼ満席。なんとか常連さんたちが席を詰めてくださることで私一人入ることが出来ました。お客さんは近所にお住まいの家族連れや商店街の店主、近くの病院関係者など。みんな穏やかにおのおのお酒と鶏を楽しんでいます。
大将が焼き台を、女将さんが会計を、若旦那かフロアをまわしています。皆さん、とても親切で言葉遣いも大衆酒場とは思えないほどの丁寧さ。居心地良すぎて、なんだか恐縮です。
短冊がぐるりと店内に貼られていて、飲んでいる間も、次はあれ食べたいな、と楽しませてくれます。
さーて、ハイ・サワーを飲み干して、今日はさくっとごちそうさま。
いい時間でした。
板橋で一番飲み歩ける街、大山。東上線を使っている方は途中下車して飲み歩けば絶対楽しめます。
池袋から3駅、たまにはターミナル駅を離れて飲みんでみませんか?
帰りも商店街なので、歩いて楽しい。あ、良さそうな酒場を発見、さて、そちらも覗いてみようかな。
※一枚目の写真で鳥多希の隣に「ときわ食堂」が写っていますが、すでに廃業されています。現在、大山のときわは板橋区役所前駅の側にあります。
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(取材・文・撮影/なゆ)
鳥多希
03-3972-3609
東京都板橋区大山町57-2
17:00~23:00
予算2,300円
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