荻窪「カッパ」 昭和32年創業、老舗の風格漂う銘もつ焼き

荻窪「カッパ」 昭和32年創業、老舗の風格漂う銘もつ焼き

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もつ焼きが好きです。
大阪が串かつ文化なら、東京はもつ焼き文化のようなもの。酎ハイはもちろん、日本酒や焼酎のお供になくてはならない存在です。

毎日のように東京中で食べ歩いていますが、今回は荻窪の銘店「カッパ」で飲んできました。

荻窪で50年以上つづく老舗で、系列店として中野と吉祥寺にもお店があります。他店についてはまた後日。
ここ荻窪の本店が一番風情があり、酒場好きなら最高のロケーションではないでしょうか。

JR荻窪駅を北側に降りて昔の闇市の名残を感じる荻窪銀座へ入って行くと、なんとも雰囲気のいいお店があちこちにあります。木造の小さなお店がハモニカのように並んでいて、中からは楽しそうな酔いどれさんたちの笑い声が聞こえてきます。

いいねいいね、今夜はカッパに入ろう。

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煙を外に逃すために冬でも扉は半開き。今の季節には辛いけれど、お酒を飲んで暖まれば問題なし。コートを着たままカウンターの奥へ。
常連さんが多いお店ですが、マナーよくしていればすんなり溶け込めるはず。

ちょうどお二人さんが帰られたところで、運良く入れました。席数15ほど。焼き台を中心にしたコの字カウンターは、女将さんとの絶妙な距離感がいい。コの字なので、他のお客さんの表情もわかり、一体感があります。
肩と肩が当たるほどの狭さだけれど、それが昔の酒場らしくて楽しいです。

一杯目は瓶ビール。キリンラガーのドスンとくる苦味を味わいつつ、もつ焼きを適当に焼いてもらってそれを待ちます。
今夜は特に冷えるので電気ブラン(30度)をもらって中から暖を取ることに。こうなるとビールは素敵なチェイサーになりますね!

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レバー、タン、ハツなどおどろくほど柔らかい。味は全部タレで。ここのタレはかなり甘めですがくどくなく次々と食べられます。
一度に焼くのではなくて、適当なペースで一本ずつだしてくれるので出来たての熱々が食べられるのも嬉しいです。

お酒に切り替えて、荻窪の穏やかな夜をのんびりと。お客さんたちも騒がず静かに、実にいい雰囲気。もつ焼き屋さんて騒がしいイメージがありますよね?ここは違います。

お店の方のコントロールがしっかり効いていて、お客さんもそれに合わせている感じ。
もつ焼きの他にはお新香くらいしかありませんので、のんびり串を食べつつ口直し的に白菜をつまみ、食べ終わったらさくっと席を空けるような使い方が良さそう。

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美味しかったですー。
お店を出れば、そこは人通りが少なくなった荻窪銀座。向こうを走る中央線の音から現実がじわじわと近づいてきます。
二軒目はどこにいきましょう。今夜は荻窪を心ゆくまで楽しみます。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

カッパ
03-3392-5870
東京都杉並区上荻1-4-3
17:00~23:00(日祝定休)
予算1,500円

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