亀戸「小池屋」 朝鮮焼のお友は、下町炭酸でつくる色付き酎ハイ

亀戸「小池屋」 朝鮮焼のお友は、下町炭酸でつくる色付き酎ハイ

亀戸天神近く、住宅街の中に灯る赤ちょうちん。駅前の繁華街から少し離れた場所に、創業から半世紀になる老舗もつ焼き店「小池屋」があります。

家族経営のお店であったかい雰囲気。お客さんも近隣にお住まいの方が、自宅のリビングの延長線として立ち寄られる、街に愛された一軒です。口開けとともに、お店を愛する常連さんで賑やかになります。

 

最寄り駅の亀戸駅から徒歩で10分ほど。のんびり老舗の和菓子店や飲み屋さんを眺めて尋ねるのも楽しくあっという間です。

また、路線バスでのアクセスが便利で、豊海水産埠頭発の都営バス門33系統が、門前仲町、両国、吾妻橋、押上などを経由し亀戸を結んでおり、途中亀戸四丁目バス停で降りればすぐそこ。都内の飲み歩きは路線バスを使えば、意外と広域にハシゴ酒ができます。

 

電話番号が七桁時代の歴史感じる暖簾をくぐると、そこはほっとする昭和の飲み屋さん。コの字カウンターと奥に小上がりという配置です。

 

いらっしゃい!と女将さんに迎えられて、まずは悩むことなくビール(小生400円・中生550円・瓶ビール大瓶600円。・ヱビス黒450円)から。サッポロ黒ラベルの樽生で乾杯!

ビールのほかに、お店オリジナルの色付き焼酎ハイボール(400円)や、ホッピー(黒白400円)、紅茶ハイやレモンハイ(400円)など。日本酒は賀茂鶴をおいています。

看板料理の串焼きは1本130円から180円。ガツ刺し・シロ刺し(420円)、煮込み(380円)などもつ焼き店でお馴染みの主役級が脇を固めています。お隣の席の常連さんは特製シューマイ(350円)がオススメとのこと。

 

まずはすぐでるマカロニサラダ(280円)。結構たっぷり盛られていて、もつ焼きが焼けるまでの間をしっかりつないでくれそうです。ウスターソースをかけるのは下町流。

 

冷やしトマト(280円)。飲み屋さんで食べる冷やしトマトは、自宅で食べるよりも美味しく感じるのが不思議ですね。

 

さて、ビールのあとはお待ちかね、焼酎ハイボール。予めエキスと甲類焼酎を混ぜた原液に、三ノ輪のラムネ会社がつくる炭酸水「ヤングホープ」を自分で注ぎます。小池屋では氷ありでジョッキで飲むタイプです。

 

かなりGV(ガスボリューム)高めで、氷と触れた瞬間にジョッキから溢れんばかりに跳ね返ります。うんうん、これが楽しんですよ。

 

もつ焼きと焼酎ハイボールは、長年東京の酒場で愛されてきたベストパートナー。名物の朝鮮焼き(180円)とつくねが焼き上がり、さぁ、いただきましょう。

 

朝鮮焼きは、横浜でみかける「満州焼き」に似たも甘辛味噌焼きです。台湾などの屋台で売られている串焼きの味に近く、これがなかなかいい味なんです。金串たっぷりにあるので食べごたえも十分。濃厚な味に焼酎ハイボールが合うこと間違いなし。

 

タレ焼きはとろみのあるタレでみたらし風。意外とあっさりしていて、ぺろりと食べられます、

 

ガツ刺し、シロ刺しの2種類は、同じお皿に合わせ盛りにできることを常連さんに教わり、一度で二度美味しい一皿に。

 

丁寧な下ごしらえでクセはほとんどなく、酢味噌と豚の旨味の絶妙なバランスがお酒と酔いを誘います。

 

もつ焼き小池屋は、アットホームで素敵な大衆酒場。常連さんと再開を約束してお店をあとに。はぁー、良い時間でした。老舗の飲み屋さんで静かに酔いを進めていくのはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

もつ焼き 小池屋
03-3684-7437
東京都江東区亀戸3-46-10
17:30~(日定休)
予算2,000円