昭和42年創業、大宮の南銀でお昼からやっているもつ焼き専門の店「大阪屋」。現在は3代目が中心となって切り盛りされています。特筆すべきは、食肉市場から毎日仕入れる新鮮な豚モツを使った串焼きの美味しさ。味付けはタレがオススメです。その理由は…。
大阪屋煎餅店として創業
もつ焼き店をはじめる以前は、大阪屋煎餅店というせんべい屋だったといいます。その後、初代は肉屋で修行の上、もつ焼き屋に転身。せんべい店時代からの醤油タレはもつ焼きのタレとして引き続き使われ、その味を家族経営で守り続けてきました。
大宮南銀座、略して「南銀」の界隈はもつ焼き店が多いですが、「大阪屋」もビル内とはいえ非常に味のある空間です。
調理場に向いた一枚板のカウンター席が並び、その対面に4人がけのテーブル席が3卓並んでいます。開放された扉から暖簾越しの風が吹き込みますが、店は奥の方にあるため昼飲み利用であっても気分は夜そのもの。
なにはともあれ、ビールから。老舗の酒場に似合う熱処理ビール。キリンクラシックラガー(大びん750円)で乾杯!
品書き
飲み物
ビールは樽生が一番搾り(中620円)、瓶ではキリンクラシックラガーのほか、サッポロラガー(大びん750円)の用意もあります。飲み物は全体的にキリン系で、ハイボールはホワイトホース(440円)ほか、国産ウイスキーは御殿場でつくる富士山麓(680円~)。
日本酒は、埼玉ローカルCMでもおなじみ、加須の「力士」の定番普通酒「国力」(1合380円)など。
驚いたのが飲み放題の存在。15時までのハッピーアワーはレモンサワーやホワイトホースハイボール、国力などが飲み放題で1,100円/h(通常は1,650円)。
ビールも飲み放題になるコースも用意されていました。老舗で飲み放題は珍しい。
料理
鮮度の良さを感じるレバーステーキ(790円)をはじめ、定番の料理がこちら。定番の煮込み(470円)はボリュームもあって人気です。もつカレーなる料理も登場しました。
※POPの金額は税別表記
看板料理の串は1本100円(別途税)を維持。お店オリジナルというガツ七味合えはぜひ食べてみたい。おしんこ(320円)は自家製。
タレも味噌も、もつ焼きが美味しい
ガツ七味合え(430円)
きゅうりとガツを和えたバンバンジー風の味付けです。さっぱりとした味ながら、噛むほどにガツの旨味が広がります。
ナンコツ、シビレ、カシラ、タン
埼玉ではもつ焼きに辛味噌をつけるお店が多数あります。こちらもタレ味でも味噌が添えられています。
三代目は家業を継ぐために調理師専門学校を卒業後に屠殺場で働くなど、経験を積んできたという強い決意をもっている方。まさにモツのプロフェッショナル。
シビレが定番の串で入っています。ふわっとした天然のつくねのような食感、好きな人は多いのではないでしょうか。甘さを抑えたタレがよくあいます。
赤星(750円)
赤星の選択もあります。のんびりした午後、老舗で過ごすひとときはいかがですか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 大阪屋 |
住所 | 埼玉県さいたま市大宮区仲町1丁目7-1 |
営業時間 | 営業時間 月〜木 16:00〜22:00 (LO21:30) 金曜 16:00〜23:00 (LO22::30) 土曜、祝日 11:00〜22:00(LO21:30) 定休日 日曜日、月曜の祝日 |
開業年 | 1967年もつ焼き業態開業(大坂屋煎餅店として1924年創業) |
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