高島平『百楽本店』4時前から飲めちゃう老舗酒場、名物はチーズ焼き!?

高島平『百楽本店』4時前から飲めちゃう老舗酒場、名物はチーズ焼き!?

2021年5月19日

1976年(昭和51年)創業、高島平駅前の「百楽」。住宅街にありながら営業開始は早く、午後4時前から暖簾ができます。名物のチーズ焼きをはじめ、手頃な価格のお酒と手作り料理が待っています。

都営地下鉄三田線の高島平駅の開業が1968年で、高島平団地の入居開始は1972年。1976年開業の百楽は竣工続く団地の町の成長と変化をずっと見続けてきたベッドタウン酒場です。

南側が団地ですが、線路を挟んだ北側には、東京都中央卸売市場板橋市場や、東京の物流を支える重要拠点のひとつ「板橋トラックターミナル」があります。さらに戸田競艇場を結ぶ無料送迎バスが発着することもあって、高島平は実はお酒を飲む人が集まるエリアです。

目指す百楽は、地下鉄高島平駅から徒歩3分ほど。

愛知のお酒「ねのひ」のロゴ入り袖看板とあ提灯が目印。店構えは周囲の飲食店と比べて小さいものの、店は奥へと伸びています。

カウンターだけのつくり。V字型に配置され、奥へ行くほど広くなります。

V字の頂点は特等席。店内を広く見渡せて、酒場に浸る楽しみがより強く感じられます。もちろん、テレビが見やすいというのも、一人飲みでは大事なポイント。

ビールは樽生、瓶(大びん620円)ともにアサヒスーパードライです。それでは乾杯。

今日のお通しは豚肉たっぷりの肉豆腐。しらたきが細切れになるほど煮込まれていて厚揚げ豆腐もシミシミです。

ほら、もう楽しい。老舗ですが、店内はよく手入れがされています。

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品書きはあちこち散らばっているのでよく見渡そう!

宝探し感覚で店内をあちこち見ながら料理を選ぶこの瞬間。これも酒場の楽しみの一つです。

さてビールはアサヒで、それ以外では、ホッピーが人気。ナカは珍しく江井ヶ嶋酒造の白玉(SS)が使われています。全体的しっかり濃い目。※お酒は適量で。

板橋市場はすぐ近くとはいえ、同市場は青果と花卉(かき)専門で魚はありません。でも、お刺身も鮮度良し。その証拠に、黒板には足がはやいいわし刺し(550円)の文字もあります。特別安いというほどではないものの、どれも良心価格。

定番メニューは、黄色い短冊ですらっと。串焼きがあり、若鳥レバーかしらシロねぎが選べます。1皿4本組み合わせ自由(1本120円)。

バリエーション豊富で食べたいものが見つかる

チーズはんぺんフライ

ビールのおつまみに、チーズはんぺんフライ(400円)。揚げたてサクサクです。

「ねのひ」と「このわた」

看板のロゴにあるとおり、日本酒(2合620円)はねのひ。名古屋の老舗酒造企業「盛田」の定番酒です。日本酒には珍味このわたなんていがでしょう。

生ホルモン焼き(550円)

ピーマン、玉ねぎ、中華風の濃いめの味付けで豪快に炒めたホルモン焼き。噛むほど旨味が広がります。

ホルモンには黒ホッピー(460円)

ちゃんと濃い目、氷多すぎずちょうどいい、そしてスライスレモンが浮かぶのが百楽流です。

名物、チーズ焼き(550円)

お店のオリジナル料理「チーズ焼き」は、焼売や春巻きに使うような生地でつくる、ベーコンと玉ねぎをのせたピザ風料理。ケチャップ味で、想像どおりの味ですが、期待そのまま美味しいです。ほとんどチーズを食べるための一品です。

チーズ焼きには、ちょっぴり風味がついた酎ハイがよく合います。

飲み慣れた人たちがいつもの場所でいつもの時間を過ごす、サードプレイス的な存在の「百楽」。でも一見さんでも丁寧に対応してくれますからご安心を。

徒歩1分、駅に近い方には系列の「百楽分店」があり、こちらのほうが店は大きく、そしてより渋い雰囲気。テーブル席が並ぶグループ飲み向きのお店です。詳しくは、分店の記事をご覧ください。(Syupo関連記事:百楽分店

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名百楽本店
住所東京都板橋区高島平8-4-8 加藤マンション
営業時間営業時間
[月~土] 15:45~24:00 [日・祝] 15:00~23:00
定休日
無休
開業年1976年