名古屋『はね海老』名物、開きエビフライ!70年の歴史に舌鼓を打つ

名古屋『はね海老』名物、開きエビフライ!70年の歴史に舌鼓を打つ

2021年5月18日

1950年頃から続く老舗食堂「はね海老」。名古屋名物と言われるエビフライが名物ですが、「はね海老」のそれは一味違います。老舗の名物料理をおつまみに、お昼からキリンラガーで乾杯しましょう。

「のぞみ」を降りた私は、きしめん屋に目もくれず、急ぎ足で名駅のバスターミナルへ向かいました。お昼時の2時間半しか営業しない幻のような老舗食堂が今日の目的地。市営バス幹名駅1系統に飛び乗り(安全に乗車)、明道町バス停で下車。営業開始の11時30分ぴったりに円頓寺商店街につきました。

ここは近年、エスニック料理店が増加する名古屋で注目の商店街です。味のあるレトロな商店街は元気な個人店が多く、散策も楽しい。でも、その前に目的のお店で軽くビールを。

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絵になるレトロな店構え

はね海老」。名古屋でエビフライを食べようと思っていたら、これほど的確な名前の店は他にないでしょう。二代目(創業者のお孫さんとのこと)が受け継ぎ守る老舗洋食店。

4人がけテーブルが6つ整列した奥へと長いお店。店の一番奥が厨房です。お手伝いのお姉さんはホスピタリティあふれる方で、とっても気遣ってくれます。

なにはともあれ、ビールから。樽生はありません。名古屋のビールは大瓶文化と言われていて、とくに老舗はキリンの比率が高め。どんと構えた定番キリンラガーが似合います。

それでは乾杯。

定食は日替わりが150円引き

品書きは手元のペライチ。ファミリーレストランのような写真入りよりも、老舗ならば文字だけのほうが想像が膨らむから楽しいです。あ、それでも店頭のケースに並ぶ食品見本で予習済み。

ビールは大瓶(600円・以下税込)だけでなく中瓶(500円)もあります。日本酒(400円)は大関

とんかつカニクリームコロッケ、なにより創業時から名物のエビフライが人気のようで、2種盛りの定食(900円)はふたつ食べられて嬉しい存在。さらに日替わりのサービスがあり、2種盛りが指定の組み合わせで150円引き(700円)になります。

冬限定でカキフライも登場します。

日替わりエビフライ&とんかつ定食(750円)

これぞ昭和の洋食!瓶ビールがとっても似合っています。

お昼飲みがてらなので、ライスは少なめです。お椀はもちろん赤だし。デザートのオレンジも添えられて、子供の頃、お子様ランチで感じたワクワクが甦きます。

「はね海老」ですがエビフライは跳ねていません。逆に、反らないように揚げているのが職人技です。そして、この海老、実は継ぎ足されていて1.5尾なんです。だから1個でも食べごたえがしっかり。

とんかつはデミグラスソースが最初からかけられています。とんかつ専門店の分厚いそれとは異なる、洋食店らしいカツレツと呼びたくなるもの。

新幹線から駆け込んで正解だった「はね海老」。名古屋らしいお昼ごはんといっても様々なスタイルがありますが、こういう落ち着いたビール付きのエビフライランチもいいものです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名はね海老
住所愛知県名古屋市西区那古野1-20-37
開業年営業時間
[月〜木]
11:30~14:00
[金、土]
11:30〜14:00
定休日
日曜日
開業年1950年頃より前 詳細不明