シドニー「Maloney’s Hotel」 お昼からドラフトビール片手に陽気に過ごそう！大箱パブ。

今日はオーストラリア・シドニーから、午前10時開店・翌日午前3時まで通し営業というパワフルなパブ「マロニーズホテル」をご紹介します。

シドニーの中心市街「City」にあり、セントラル駅にもほど近い観光に便利な立地。シドニーに出張・旅行で訪れたならきっと行動の拠点になるような場所です。

マロニーズホテルの特長はなんといっても使いやすさ。100人は入れる大箱と、そして界隈では特出してフードやドラフトビールがリーズナブルな点です。名物のステーキや伝統の子羊すね肉料理、南太平洋の海の幸をつまみに、ぐっと現地のビールを喉にあてれば、きっとシドニーのお昼酒は最高なものになります。

Cityや港、ベッドタウンを結ぶライトレールが生活の足。パブやレストランが並ぶトランジットモールの中を赤い列車が行き交います。マロニーズホテルもライトレールで簡単アクセスです。

築1世紀ほどのレトロなビルの一階にあり、1フロアすべてがパブエリア。ロンドンなどにあるようなVIPラウンジが併設されています。

店は広く、テーブル席やカウンター、ソファ席などさまざま。夜はDJイベントやサルサダンスなどのイベントが連日開催されているとのこと。もちろんパーティーで盛り上がらずに一人ビールを飲むことも可能だそう。好きな席に場所をとったら、カウンターに行ってフードとドリンクをオーダーする、いわゆる「カフェテリア」スタイル。

タスマニアサーモン、グリルドハニーマスタードチキン、ガーリックピザ、アンガスランプステーキ、焼きエビなど、多くの料理は10豪ドル（約750円）前後と手頃。物価の高いオーストラリアながら、ここならばステーキは約1,000円と大変リーズナブルです。

オーストラリア・ビクトリア州キングバレー産のプロセッコなど、OZワインが充実（約9ドル）。

オーストラリアでも、いまはクラフトビールブーム。地元産のさまざまなブルワリーのビールを揃えるほか、おなじみダブリンのギネスや、アムステルダムのハイネケンも選べます。ビールは1パイント6ドル前後。約450円なのですから、それはもういつもより1杯多めに飲んでしまいますよね。「XXXX」というビールはピッチャーで8.50ドルと激安。一人では飲みきれないかも。

フードの呼び出し機とビールを持って自席へ。赤い絨毯の広い空間、昼間からスポーツ中継をみて楽しそうにするベテランの方々たち。いい雰囲気です。

TOOHEYS NEW（トゥーイーズ ニュー）という、オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー郊外でつくられる伝統のビールをチョイス。ホップの爽やかな香り、飲むと主張は優しくモルトの旨味がじんわり続きます。シドニーのからっとした気候にぴったりのビールです。

料理は安定のフィッシュアンドチップスにしました。やっぱりこのボリューム、このわかりやすい味。ケチャップと粒マスタードをたっぷりつけて頬張り、そこにすかさずラガーやエールビールをぎゅっと飲めば、もう幸せ。シドニーは南半球最大とも言われる港町。フィッシュアンドチップスも、土地の味ですね。

そうそう、日本から来たお酒好きとしては、飲んで応援したい銘柄がここにあります。このタップには、見覚えのあるKIRINのロゴ。

専用のジョッキには、「謹製」の2文字。そう、これは紛れもない日本ブランドのビール「キリン生ビール」です。

1840年、ニュージーランドで設立された「ライオンネイサン」は、2009年にキリングループ入り。シドニーに本社を構えるオーストラリアのキリンビールとなりました。

このビールは「キリン一番搾り」ではなく、現地のライオンネイサン社で製造している「KIRIN　恵み」というビール。一番搾り同様に、一番麦汁のみを使用しているとのこと。

ジョッキに漢字。地元の人にはエキゾチックに感じるのでしょうか。

味はとても一番搾りに近い印象。原料の麦芽・ホップはOZやNZ産のものということで、これもまたオーストラリアだから飲める味です。

シドニーの町中で気軽に寄れる「マロニーズホテル」。地元では有名なお店ですが、観光でも楽しめるパブでした。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

Maloney’s Hotel
https://www.maloneyhotels.com.au/maloneyshotel-about
+6129211299281
Goulburn St, Sydney NSW 2000 オーストラリア
10:00～27:00（日は12:00～）
予算A$25.00