大樹をあしらった緑のビールとしておなじみのHEARTLANDビール。1986年11月に六本木の蔦館、穴蔵のハウスビールとして誕生しました。今年で30週年を迎えます。
皆さんのお気に入りのお店にはハートランドを置いているお店もきっとあるはず。なんと全国2万店以上の飲食店で取り扱われているのだそうです。キリンビールがつくるハートランドですが、どこか国産大手っぽくないイメージと、洗練された特別なニュアンスを感じます。飲食店で乾杯のお酒を注文しようとするときに、「うちは珍しい生のハートランドだよ」、なんて言われたら嬉しくなっちゃいます。
キャプテン・ホフマンが引き揚げた沈没船の中から発見された瓶がモチーフ。たしかに、なんだか水に浮かぶ緑の透明瓶はキレイ。手紙をなかに入れて海に流すボトルメッセージのイメージもありませんか?
ハートランドの特徴的な大樹の絵柄は、ラジャーネルソンの描いたイリノイ州穀倉地帯の風景画に刺激を受けたクリエイターのレイ吉村氏がボトルの形状も含めデザインしたもの。ラベルが貼られていない触れて感じるエンボスだけのボトルロゴなど、国産大手だけでなくクラフトビールや輸入ビールともひと味ちがう、個性の光るイメージです。アート性や、素(そ・もと)をコンセプトにしたビールは、登場当初から今に至るまでずっと一歩先にいるように思えます。
「ハートランドは30歳だけど、いつも先にいる、でもカッコつけていなくてバブル景気時代っぽくもない、なんだか好き。」
というのが私の持つハートランドのイメージ。
麦芽100%でヘルスブルッカー種のアロマホップ100%で冷涼感とみずみずしい味わい。背景を紹介してきましたが、つまりは美味しいビールということで(笑)
Syupoらしい小話を書くとすれば、製造はキリン取手工場。茨城発のビールというとなんだかクラフトみたい。最近はBCP(災害時にも事業を継続する取り組み)の一環で、キリン神戸工場にも生産機能があるそうです。
ハートランドが好きな人は、ここまで読めばどこかで飲みたくなったはず。蔦館はもうないけれど、今は当時の想いやハートランド愛を引き継いだ、グッドモーニングカフェがハートランドを盛り上げるお店になっています。ハートランドバースデイの11月7日まで、グッドモーニングカフェ錦町では30周年をお祝いするキャンペーンを開催。
初日はシークレットパーティーが催され、200人ほどが集い大変な賑わいとなりました。
神保町駅から南へ少しの場所にあるグッドモーニングカフェ錦町店は、天井が高く広々、都心とは思えないゆとりの空間です。ハートランド30周年のお祝いに合わせて今日は緑色にライトアップ。お店の前もビアガーデンとなって、参加者は談笑しながらハートランドで乾杯しています。
パーティーにあわせて特別な配置になっている店内。普段はテーブル席が並び、落ち着いて食べられる空間も今日はエンタテインメント会場です。
店先にはハートランドがいっぱい。11月7日まではビアテラスでハートランドの瓶を片手に盛り上がるビアテラスプランも用意されています。飲み放題でコース料理に看板料理のGMCプレミアムプティバーガーなどがついて4,000円、この開放感を楽しみながらハートランドがいっぱい飲めるのは嬉しい。※4名以上等条件があります。詳しくは店舗にご確認ください。
店内は瓶ではなくドラフトのハートランド。この日は特別にということで、緑の330ml瓶で乾杯です。
ここで、え、小瓶は334mlじゃないの?と思った方は国産ビール通。ハートランドの緑瓶もリターナブルなので返すとお金(5円)がかえってくるリサイクル瓶ですか、他の一番搾りやキリンラガーなどの小瓶は334mlなのに対し、ハートランドは330ml。世界規格に合わせたそうですが、飲み屋で語れるムダ知識(笑)
グッドモーニングカフェといえば贅沢系のハンバーガーが名物です。できたてホクホクのパティを挟んだ小ぶりなサイズのハンバーガーはハートランドとの相性抜群です。
夏の暑さも少し落ち着いてきたいまこそ、外で飲むビールが最高に美味しい。8月の暑さを過ぎるとビールの売れ行きも落ち着くそうですが、いやいや、今が一番美味しいときでしょ。(※筆者は年中美味しいと思っています。)
ハートランドの30周年記念キャンペーンはコアテーマの「Natural × Art」をキーワードにして11月7日まで開催。様々なイベントが予定されているそうなので、お近くで気になった方はぜひ足を運んでみてください。店内にフォトシューティングがあり、来場者の写真でモザイクアートをつくり、最後はバースデイに飾るという企画も進行中。知っている人が写っているかも?
日本全国のいきつけのバー、レストラン、居酒屋、ときには酒屋でも、「今年ハートランド30周年なんだって、知ってた?」なんて話で盛り上がれたらいいですね。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビールマーケティング株式会社)