六本木「富士山麓 Experience Bar」ここでしか飲めない原酒と、垂直・水平飲み比べ

六本木「富士山麓 Experience Bar」ここでしか飲めない原酒と、垂直・水平飲み比べ

キリンビールのウイスキー「富士山麓」の魅力を体験できる期間限定イベント「富士山麓 Experience Bar」が東京・六本木のミッドタウンで6月30日(金)まで開催中。

筆者はビールからワイン、ウイスキーまでお酒はなんでも好きですが、やはり居酒屋系ドリンクが基本にあります。本場のシングルモルトもよいのですが、大衆酒場にある日常的なアルコール飲料にだって、それに負けない魅力を感じます。

富士山麓は、そんな日常の飲食店にある国産ウイスキーのひとつで、キリン・シーグラム株式会社(現:キリンディスティラリー株式会社)によって1973年11月より操業開始した富士御殿場蒸溜所でつくられる銘柄です。キリンではこの他、ロバートブラウン、オークマスター樽香る、オーシャンラッキーといった国産ウイスキーを揃えています。

富士山麓は樽熟原酒のうまみがつよく、そのまま飲んでもハイボールにしても美味しい正統派の味が魅力。東京は北千住の「大はし」といった老舗でも取り扱われている居酒屋ウイスキーです。

 

スポンサーリンク

富士山麓の魅力を味わう特別なスペース

定番の「富士山麓樽熟原酒50°」だけでなく、今年4月発売で富士御殿場蒸溜所及びキリンの直販サイトでのみ購入できる「富士山麓 シグニチャーブレンド」と、昨年数量限定で発売された「富士山麓 ブレンデッド18年 2016」の特別な2種類が用意されています。

そのほか、未発売の原酒をタイプ別飲み比べができるセットなど、ここでしか飲めない特別なメニューです。

 

6月19日、16時ごろの混み合う前に飲みにきました。簡易キッチンをそなえる提供スペースのほか、テーブル席と一部スタンディングスペースが用意され、最大50人は飲めそうです。

 

富士御殿場蒸溜所の歴史や環境について簡単な説明スペースも。御殿場市街地のはずれに位置し、まさに富士の蒸溜所という場所にあります。富士の伏流水を使用しているのも特長。

 

モルトとグレーンの両方をつくる蒸溜所は珍しく、ひとつの施設内だけでキリンの看板ウィスキーは生まれています。

 

富士山麓を構成する代表的な原酒5種類と、その組み合わせの完成形の商品を飲める6種類の飲み比べセット(上)。モルト、グレーン、2種類の違いのほかに、蒸留器別となっているのも注目。ウイスキーの本などで読む以上に、実際に味わえることに価値が感じられます。

富士山麓飲み比べも、普段飲んでいる味と熟成のピークを迎えた原酒を使用したアッパー銘柄の違いを知ることができます。富士山麓 Signature Blendは直販で5,400円(税込)となかなかいいお値段なので、こういう機会は嬉しいです。

 

スプーンで水を一滴垂らすことで広がる芳醇な香りも体験。そこまでウイスキー好きでなくとも、ここで学べる奥深さはおもしろいに違いありません。

 

富士御殿場蒸溜所はJR御殿場駅から路線バスで15分と、アクセスは決して簡単ではないので、こうして六本木で「ミニ工場見学」的なコーナーがオープンするのは嬉しい。

 

キリンのマスターブレンダ―田中城太さんのおすすめ、富士山麓とあうおつまみは「鰊の昆布巻き」「黒糖羊羹」など結構意外な組み合わせも用意されています。

ブレンドウィスキーの原酒水平飲み、そして熟成年数的・価格的な垂直飲みも体験できるイベント。お近くにお越しの予定がある際は覗いてみてはいかがでしょう。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

富士山麓 Experience Bar
期間2017年6月16日(金)から6月30日(金)
住所東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン B1アトリウム
営業時間平日16:00~21:00(ラストオーダー 20:30)
土日11:00~21:00(ラストオーダー 20:30)