目黒川沿いの不思議な商業施設・通称「五反田ヒルズ」の中に、安くて美味しいと評判の立ち食い寿司があることをご存知でしょうか。1990年創業『都々井(つつい)』は、物価高騰が続く現在でも、職人さんが握るカウンター寿司を、値段を気にせず1貫100円から楽しめる人気店。つまみも充実、明るくて安心、一人でもふらっと立ち寄れる『都々井』の楽しみ方をご紹介します。
目次
バブル期に創業するも、大衆路線をあえて選んできた

IT企業が集まる品川区・五反田。五反田駅西口から目黒川に向かって3分ほど歩いた場所にある、リバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)は、なかなかに個性的な飲食店が入っています。

ディープな飲食店やスナックがひしめき合うこのビルの半地下、エントランスの階段を下りた吹き抜けのフロアに『都々井』は店を構えています。カウンターメインの立ち食いスタイルで、職人が目の前でテンポ良く寿司を握る臨場感あふれる空間。

創業はバブル時代の1990年。寿司業界が高級路線に舵を切る中、大衆寿司として屋台風の商売を続けていきたいという思いから、五反田駅脇のJR用地の一画に店を開いたのが始まり。JRの方針転換により、2017年に惜しまれつつも閉店することになりましたが、クラウドファンディングをつかった支援も受けて、翌年の2018年に現在のテナントで再開。
社会人生活の一部を五反田で過ごしていた私も、駅の脇の小屋時代からファンでした。

客層はサラリーマン、女性一人客、昔からの常連と幅広く、夕方から深夜まで賑わいが絶えません。仕事終わりにふらっと立ち寄ってサクッと飲んだり、飲み会前後の腹ごしらえに利用したりと、思い思いのスタイルで過ごせる懐の深さが魅力。何より、物価高の現代において、職人握りたての本格寿司を、驚くほどリーズナブル(1貫100円〜)に提供しており、明朗会計で安心して楽しめるのが最大の強みです。

肴も充実しており、本格的な「寿司立ち呑み」ができる点も見逃せません。江戸時代の屋台めしだった寿司をいまもファストフード感覚で楽しめるのは嬉しいですね。
職人が握る寿司をつまみにセンベロもできる
まずは瓶ビールと旬のアテで乾杯

のれんをくぐり、まずはアサヒスーパードライの瓶ビール(中瓶)を注文。よく冷えたグラスに注いで喉を潤して一息。歩き回ったあとの一杯は、身体の隅々まで染み渡ります。

肴には「活ホッキ貝」の刺身といわし刺身(500円)を選択。ホッキ貝は鮮やかな色合いで、コリコリとした歯ごたえと噛むほどに広がる甘みが秀逸。

いわし刺身は脂がしっかりと乗っており、ネギと生姜の薬味が青魚特有の風味を引き立てます。醤油を少しつけて口に運べば、すかさずビールを追いがけしたくなる味わい。

こうなると欲しくなるのは日本酒です。定番酒は盛岡のあさ開です。お燗でもらって、きゅっと一口。
職人の手元を見ながら1貫ずつ紙に書いて注文

お酒が進んだところで、メインのお寿司へ。移転前は2貫ずつの提供でしたが、現在は1貫(100円〜)から紙に書いて注文する形式に変わりました。少しずついろいろな種類を食べたいときに嬉しい配慮です。

目の前のケースには新鮮なネタが並び、職人さんがテンポ良く握ってくれます。

マグロの赤身(200円)は、しっとりとした舌触りと濃厚な旨味のまん真ん中を突いてくる仕上がり。

シャリは酢飯にあう米を吟味。新潟県産のササニシキなどを採用しているとのこと。口の中でほろりとほどける握り加減は見事の一言。やっぱり職人さんが握るカウンター寿司はこうでなくちゃ。

ほかにも、松皮造りの真鯛握り(100円)や、立ち食いだから気楽に注文できるいくら軍艦(200円)、甘みのあるエビ(150円)など、どれを頼んでもハズレがありません。

お酒のメニューも豊富で、粉茶割りを合わせるのもおすすめ。さっぱりとしたお茶の風味が、魚の脂をきれいに流してくれます。
五反田で飲むなら選択肢に入れておきたい

物価高の現代において、都心で職人握りたての寿司と酒をリーズナブルに楽しめる貴重な存在である『都々井』。丁寧な仕事、鮮度へのこだわりが感じられるお店です。
一人でも、グループでも、サクッとでも、じっくりでも受け入れてくれる使いやすさも人気の理由。自分のペースで食べて飲んで、サッと暖簾をくぐる。そんな粋な過ごし方が似合うお店です。
店舗詳細


| 店名 | すし処 都々井 |
| 住所 | 東京都品川区西五反田1丁目9−3 |
| 営業時間 | 16時00分~22時00分 日定休 |
| 創業 | 1990年創業 2018年4月5日 移転オープン |
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