明治元年創業の最高峰!南千住『尾花』予約不可の行列に並んで楽しむ大人の極上うなぎ

明治元年創業の最高峰!南千住『尾花』予約不可の行列に並んで楽しむ大人の極上うなぎ

創業は明治元年、150年以上の歴史を持つ南千住『尾花』は、関東風うなぎの最高峰と名高い存在。予約不可で居間も連日行列が絶えないほどの人気です。うな重が仕上がるまではおよそ40分。その間、鰻をつかった極上の肴とビールや櫻正宗を楽しむのもここの楽しみ。今回は、『尾花』の酒飲み流の楽しみ方をご紹介します。

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明治元年創業、南千住の地に鎮座するうなぎの名店

南千住は、日光街道宿場町「千住宿」(隅田川南側)として長い歴史を持つ地域。現在は下町の情緒と新しい街並みが交差する街です。そんなかつての千住宿の南端、旧小塚原町で明治元年から続いている鰻屋が『尾花』です。

店の向かいを明治29年開通のJR常磐線が通っていますが、尾花はそれより古い。なぜこの地で店を開いたのか、実に興味深いです。

数多の食通がそれぞれの時代に、『尾花』を高く評価してきました。過去にはミシュランの星も獲得しています。私はただの、「鰻屋で飲むのが好きな人」ではありますが、そんな私でも『尾花』は別格だと感じています。

外観は大きな寺のような立派な佇まい。門をくぐると赤い鳥居の「伏見玉姫稲荷神社」が鎮座しています。その奥のお屋敷風の建物がお店です。

さて、ここは人気店。開店前から行列ができるので、30分から1時間前には到着して並んでおくのが確実な入店方法。お昼より夕方営業の方がまだ列が短いように思います。

時間になると靴を預け、店内へ案内されます。客間は畳敷きで以前は正座をして食べていましたが、現在は畳の上にテーブルと椅子を並べており、足元の快適。

広く清潔感あふれる空間には、若いご夫婦や家族連れ、うなぎ好きの常連客が集い、落ち着いた話し声が響きます。

うな重・つまみメニュー(2025年のメニュー 掲載時最新の金額は文中にて掲載)

しばらくすると女将さんが注文を取りに回ってきます。うな重や白焼きは最初にお願いしましょう。注文を受けてからじっくりと蒸して焼くため、出来上がるまでに40分から50分ほど時間がかかります。

お酒のメニュー(2025年のメニュー 掲載時最新の金額は文中にて掲載)

この待ち時間をゆったりお酒を飲みながら待つのも伝統的なうなぎ店の醍醐味。ゆとりを楽しむように、静かに杯を傾け語らい合う粋な大人が集まります。

待ち時間もご馳走に 銘酒と極上のうなぎ尽くし

キリンラガービール中瓶:990円

まずは「ビール中瓶(990円)」のキリンラガーで喉を潤します。老舗の雰囲気に、冷えたラガーの苦味がよく似合います。

御新香:825円

まずはすぐでるおつまみから。「御新香(825円)」は、きゅうり、大根、にんじんなどが丁寧に漬け込まれた品。上品な塩気で、お酒が心地よく進みます。

お銚子櫻正宗:935円

温かいものが恋しくなり、日本酒のお燗(935円)をお願いしました。縞模様のお銚子が袴にのってやってくる。美しいですね!酒の銘柄は昔から灘の銘酒「櫻正宗」です。

ここから、うなぎを使った肴の登場です。鰻屋で飲まない人も多いからか、あまり鰻をつかった蒲焼き以外の料理が注目されることはありませんが、尾花に限らず、鰻料理は店ごとの個性もでて楽しいです。その代表的なものが「うざく」と「う巻き」ですね。

うざく:2,750円

「うざく(2,750円)」は、うなぎと極薄のきゅうりを三杯酢で和えた一皿。ほんのりとした酸味と鰻のコクが調和して、舌の裏をきゅっと刺激する。あぁ、たまらない。

う巻:3,080円

「う巻(3,080円)」は、刻んだ蒲焼がぎっしりと詰まった仕上がり。甘さを抑えた玉子焼きと、うなぎの濃厚な旨味が口の中で見事に調和します。

ふわふわの白焼と、飴色に輝くうな重

白焼:7,150円

日本酒とう巻きを堪能していると、絶妙なタイミングで「白焼(7,150円)」が運ばれてきました。長皿からはみ出さんばかりの大ぶりな身は、箸を入れるとホロホロと崩れるほどの柔らかさ。

ふっくら蒸し上げられた身は、表面の絶妙な塩気が脂の甘みを引き立てますしつこさは一切なく、驚くほどさっぱりとした上品な味わい。

わさびと醤油を少しつければ、上品なのにぐっとくる旨味がさらに引き立ちます。続く余韻に思わずきゅっとお猪口を口に運びたくなる。

鰻重:8,360円

最後は待ちに待った「鰻重(7,260円・8,360円)」です。

お重の蓋を開けると、焦げ目のない飴色の蒲焼がみっちりと敷き詰められています。尾花のうな重は、大きなお重を埋め尽くす立派な鰻が特長。タレはキリッとした辛口で、ふっくらと蒸し上げられた身にしっかりと絡みます。硬めに炊かれたご飯と一緒に頬張れば、豊かな旨味が口いっぱいに広がります。ご飯は厚み1cmもあれば十分。

そのまましばらく食べたあと、山椒を少し振ってから一旦蓋をする。すると、山椒も一緒に蒸されて香りが全体に行き渡り、さらに深い味わいを楽しめます。

肝吸い:495円

並んででも味わう価値のある、特別な日の一軒

注文を受けてから割き、串を打ち、蒸して焼く。そのすべての工程に熟練の技が詰まっています。焼き上がりまで時間がかかりますが、広くてゆったりとした尾花でのんびりスマートフォンの通知も見ずに過ごすこの時間が心地良い。体験も含めて尾花は素晴らしいのです。

昨今の鰻の高騰、さらに物価高も加わりすっかり高級店になりましたが、それでも、行列に並んででも訪れる価値のある店だと思います。次の特別な日には、1時間くらい並ぶ覚悟で訪ねてみてはいかがでしょう。

店名うなぎ 尾花
住所 東京都荒川区南千住5丁目33−1
営業時間11時30分~13時30分
16時00分~19時30分
月火定休
創業1868年