新宿三丁目交差点近くに構える鰻専門店『登亭 新宿店』。天保年間創業の川魚問屋をルーツに持ち、昭和27年の開業から手頃な価格で本格的な鰻料理を提供しています。何十年もこの地で営業しており、新宿で遊んだ人なら一度は立ち寄ったことがあるような街の大定番。今回は、都会の真ん中で心穏やかな時間を過ごせる老舗の大衆鰻店をご紹介します。
新宿で愛され続ける老舗

新宿で飲み歩いていた両親はここ登亭が好きで、よく飲んだ帰りにここの鰻をお土産で買ってきてくれました。子供の頃から馴染みがあり、家族でも食べに来た思い出の場所。いまもプライベートで食べに行く、私にとって大定番の店です。

新宿で長く商売をされているので、この街で遊んできた人には私同様に馴染み深い人も多いはず。店舗は銀座や東銀座、上野広小路にもありますが、広くてゆったりとしつつ、新宿らしいどんな人でも時間関係なく受け入れてくれる新宿店が私は一番好きです。
昼食にきた会社員から、お銚子が似合うご隠居さん、仕事前に軽く飲んでいく飲食や夜のお仕事風の人まで、ここには新宿に集う老若男女が集まり、みんな楽しそうに鰻を頬張っています。
店の歴史は古く、ルーツは江戸時代の天保年間に千住市場で創業した川魚問屋「中市」です。戦後、昭和27年にうまくて安い鰻料理を大衆へとの思いから、日本橋室町に問屋直営の飲食店「登亭」を開業。新宿店も早いうちに誕生し、この店も半世紀以上の歴史があります。

新宿には鰻屋さんがたくさんありますが、登亭の特長はその安さ。問屋直営の強みを活かし、良質な鰻を手頃な価格で味わえると評判になりました。
昔から店舗は一階が仕込み場とおみやげコーナー。飲食コーナーは階段を上がった2階にあります。平日の昼間でもさほど混んでおらず、落ち着いて過ごせる空間です。
フカフカでトロトロの特上うな丼を満喫

席に着き、まずはヱビスビールの中瓶を注文。ビアタンを満たして、一人静かに乾杯しました。

メニューを開くと、ランチタイムはうな丼が二千円台から用意されており、日常的に使える手軽さも魅力。

今回はランチの特上うな丼を選びました。

運ばれてきた特上うな丼は、ふたを開けると香ばしい匂いが立ち上ります。

関東風の丁寧な仕事が施されており、背開きでしっかり蒸しが入った仕上がり。

箸を入れるとスッと切れるほど柔らかく、口に運べば皮が薄くてフカフカ、脂がトロトロと溶けていきます。

タレはやや甘めですが濃すぎず、鰻本来の旨味を引き立てる上品な味付け。硬めに炊かれたご飯の粒にタレが染み込み、鰻との一体感を味わえます。
合間に飲むヱビスビールの心地よい苦味が、鰻の脂をすっきりと流してくれます。
いつでも気兼ねなく立ち寄れる一軒

夜の帳が下りれば、肝焼きやひれ巻などの串物を肴に日本酒を傾けるお客さんの姿も増えてきます。希少な部位を多彩に揃えられるのも、川魚問屋の系譜を受け継ぐお店ならではの強み。
昼食はもちろん、通し営業なので遅い時間からの昼飲みにも重宝します。新宿のまん真ん中で、手頃で美味しい鰻を味わいたくなったとき、覗いてみてはいかがでしょう。
店舗詳細








| 店名 | 登亭 新宿店 |
| 住所 | 東京都新宿区新宿3丁目32−10 |
| 営業時間 | 11時00分~21時00分 |
| 創業 | 鰻問屋としては1837年 登亭としては1952年 |
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