四つ木「ゑびす」 名物かわはぎ、愛され続け60年の名酒場


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今夜はどこで飲もう。気分は魚。
となると、築地かな、いや、築地で満喫するにはお財布が心細い。
そうなると、月島か門仲か、いやいや、近場なら神田でもいいかも。

毎日、夕暮れどきになると、私の頭のなかではこんな審議が繰り広げられています(笑)

このとき、ふと下町担当の記憶層が顔を出してきました。
「下町だって魚がおいしいよ、京成沿線も忘れないで」

あ、いいね!今日は葛飾区を目指そう♪

都営地下鉄浅草線は新橋、銀座、浅草と楽しい飲み屋街を繋いでいますが、このまま乗り続ければ簡単に葛飾区へもアクセスできるんですよね。押上から京成線に直通して、あっという間にそこは京成の四つ木駅。

四つ木の酒場といえば、「ゑびす」ですね!
実は最近移転しまして、前のお店よりやや駅に近くなりました。

以前の店舗は細長いカウンターが続く独特な空間でした。日本一細長い大衆割烹なんて呼んでいたものです。
新店は近くに出来たマンションの一階部分に入る形になっています。

厨房は広く、店内もカウンター以外に小上がりもあるなど広々としたつくりになりました。昔の特長はなくなってしまいましたが、お客さんも、なによりご主人や店員さんたちが使いやすそうで何よりです。

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いらっしゃいませー!
元気に迎えてくれたお姉さんは前のお店のまま。お客さんも皆さん、昔の顔ぶれといった感じ。
17時の開店と同時に、どーっとお客さんが集まってきて、18時には満席となる店内。地元の方がほとんどで、皆さん自宅や地格のお勤め先から徒歩でいらっしゃるようです。

ビールはアサヒかキリン。今宵はキリンラガーで始めましょう。
いいですね、キリッとした苦味と深み。味わいある酒場にぴったりです。

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名物のカワハギは対馬産とのこと。
小ぶりですが、一匹まるまるいただいて410円。昔は380円でしたがこれも時代の流れ。それでもまだまだ安い♪
この日は石巻のホヤ(280円)も入っていたので、これも当然注文。
ぷりぷりとしていて大変美味。震災の影響で漁獲量が激減していた宮城のホヤも今年は完全復活です。

そして、あまり知られてはいないのですが、ここの納豆はたまらなく美味しいです。青のり入りのいか納豆をおつまみにキリンラガーをぐいぐい飲めば、夏の疲れも吹き飛ぶというもの。

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今日のおすすめメニューは市場の状況で顔ぶれが変わります。良い物を安い時に仕入れる、大衆酒場の基本ですね。
この日は生うに(410円)の文字に惹かれて注文。

ねっとりとした旨味、のどごしは柔らかく、あとから磯の香りが口いっぱいに広がります。この余韻に、ビールをきゅっと。当然日本酒というチョイスも。

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ですが、ここは下町です。お酒でもいいのですが、やはり地元の定番ドリンクである通称ボールを飲まなくては下町酒場の魅力を味わい切ることはできません。
甲類焼酎をベースに秘伝の味付けを施した琥珀色の液体に炭酸水をがつんと入れてスライスレモンを乗せて完成です。

氷を入れる、入れないの違いはあれど、下町では色付きの焼酎ハイボールが定番のドリンクとなっています。お店ごとに味が違うので、これを飲み比べるというマニアな友人もいます。(笑)

焼酎ハイボール、略して「ボール」というのが地元の人々。暖簾をくぐり席に付く前に女将さんに「ボールね!」と呼びかけて座る旦那衆をみていると惚れ惚れします♪

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四つ木のゑびすは、揚げ物に力を入れています。とくに天ぷらは私のお気に入り。
高級店でお馴染みのはぜの天ぷら(510円)だって、このボリューム。たっぷりのはぜにナスのおまけ付き。

これがボールとよく合うんだなぁー。

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なにもお酒ばかり飲まなくてもいいんです。
ここ、ご飯物もたっぷり充実。昔から、日本そばから炒飯まで扱っていましたが、それはいまも健在。

一杯の焼酎ハイボールに親子丼なんて組み合わせもまた楽しそうですね。

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私は炭水化物ではなくお酒専門なので、丼もので締めるということはなく、引き続き飲み続けます。
蝦蛄はたっぷりこのボリューム。食べごたえのある大きさで、身が引き締まっていて大変美味。これにもボールをあわせるのが下町流。4杯、5杯と飲み続ける強者が多いのも特長です。

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大衆割烹というだけあって、カレイの煮付けなんていうものもあるんですよね。
子持ちでおおぶり。食べごたえ十分。

辛めの味付けが、次のお酒を引き寄せます。

とにかく、ここは何を食べてもお財布に優しく、それでいて美味しい。種類も豊富なので、毎日通っても飽きないし、メニューを見ているだけでもワクワクします。どじょう柳川やうなぎに穴子まで。とにかく通いたくなる料理の数々。

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京成押上線の飲み屋街というと立石がひときわ目立っていますが、ひと駅隣に降りてもこんなに素敵なんです。
お仕事帰り、今夜はちょっと寄り道してみませんか?

職場と家の往復とは違う、非日常の時間が楽しめます。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

ゑびす 四つ木店
03-3694-8024
東京都葛飾区四ツ木1-28-8
16:00~23:00(火定休)
予算2,000円

~過去の訪問記はこちら(旧店舗時代)~

 

こんにちは

お昼ごはんは何にしようかしら。そんなことを考えながら、酒場日記を書いています。
ううー、お腹が空いていると料理写真を見るのはツライですね

京成線沿線には名酒場が多いです。
家から近いわけでもないので、頻繁には飲みに行けませんが、立石の飲み屋街など大好きですよぉー。

「久しぶりに元祖酎ハイが飲みたーい」

ということで四つ木へやってきました。

葛飾区の西部、堀切に隣接する四つ木は荒川に面していて、昔から舟運が盛んだった場所。曳舟川が流れ、湿地帯もあったこの界隈ですが、江戸時代は農村で、明治以降は京成電鉄の開通もあり、都市化が進み、中小の工場と住宅街が混在するまさしく下町的な街へと発展したところ。

その発展とともに酒場も生まれ、いまも続く老舗として有名なのがこちら「ゑびす」さんです。

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風情があるでしょー。美味しそうでしょー。大衆割烹とかかれた看板も素敵。
昔は京成線が路面電車だったころ、この道の真ん中を走っていたんだそうで。

久しぶりだけど、相変わらず賑わっています。さーて、どこか席は開いているかしら。時刻は17時半です。

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下町ハイボール、元祖チューハイなどと呼ばれるコレ。ボールという相性が気に入っているので、以下「ボール」で

お値段は270円。良心的。
あまりにのどが渇いていたので、写真を撮る前に半分も飲んじゃいました^^;

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カワハギはマストで食べなきゃいけません。380円でまるまる一匹です☆彡

肝をとかしたお醤油につけてパクリと食べれば、もう美味しい。

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ボールをおかわりです。泡がすごいでしょー。

シャンパン・カバなどのスパークリングワインは泡のキメの細かさが評価の対象ですが、チューハイは違います。泡は大きく強く暴れん坊なのがヨシとされています。もちろん、私もそう思います。

ただね、炭酸が強すぎてお腹の中でも発泡するもんだから、お腹がぱんぱんになっちゃうの。

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ビールもいただいておきましょ^^
こちらはキリンラガーをおいています。
東京・下町の老舗の大衆酒場において、赤星じゃないのが逆に珍しいですね。

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生ホタルイカが三席となりのオジサマのもとへ出るのを目ざとく見ていました。あれはおいしそ~☆彡

お姉さん、生ホタルイカください。

透き通っています。ゲソは白くて胴が赤い、鮮度の良いものですね!

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まだまだ食べますよー。

粕漬けの甘鯛?だったかしら。ちょっとコゲが目立ちますが、粕は焦げやすいですもんね。

味は甘めでコクがあり、身は引き締まっていながらも箸でほろっととれます。

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春らしい天ぷら盛り合わせ。素敵ですー。
ホタルイカにたらの芽、春ですねー。

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ウド酢味噌、これも季節感があっていいでしょー☆彡

ラガービールとあわせます。

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店内は横に長く、細長いカウンターが10m以上続きます。その内側が厨房、小上がりもあり、グループ客が飲んでいます☆彡

六時には満席になり、客層は地域の常連さん率高し。ジャンパー姿が似合う下町の大将たちの社交場になっています。

鯵たたきと、日本酒をもらいました。ちゃんと造りになっていますよー。割烹だったら、あとで骨は唐揚げに…なんて言っくれそうな上質な鯵でした。

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まだ食べるの?って感じですが、居心地もよくリーズナブルで、店員さんも優しいから珍しく長居しています。

煮こごりはおそらく手作りでしょう。コリコリとした食感も楽しめます。甘めの味付けで下町酒場の味そのものって感じです。

あれこれ飲んで食べて、それでも一人2000円。さすが下町。電車賃を考えても行く価値アリですよぉー☆彡

ごちそうさま。



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