新橋「ORYO」 氷なしきりっとハイボールはサンボア流、立ち飲みバーで〆る?

新橋「ORYO」 氷なしきりっとハイボールはサンボア流、立ち飲みバーで〆る?

2016年8月13日

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竜馬の妻の名前を店名にした「ORYO」は、2005年12月オープンのスタンディングバーで、競争の厳しい新橋の街で10年選手のベテランです。なんで「おりょう」なのかといいますと、新橋の人気立ち飲み店に「龍馬」というお店がありまして、その系列店だから。もともと、この場所に龍馬があり、10年ほどまえに移転し、その物件をバー業態として誕生しました。

珍しいスタンディングバースタイルなのですが、しっかりとオーセンティックなムードある作りになっています。バーテンダーさんは全員が女性で女性ならではの視点で丁寧でやわらかな接客が人気です。女性のお一人様も多く、いまや新橋にはなくてはならない幅広い層に支持されています。

300円から400円のチャージが設定(時間によって変わります)されていますが、おかわりができる乾きものがついてくるのと、なにより立ち飲みながらぎゅうぎゅうに詰めこまず、ゆとりのある人数制限でゆったりと過ごせるので私は納得。

銀座サンボアの公認の「敬愛なる銀座“SAMBOAR”風ハイボール」(580円)が人気です。近くの酒場でわーっと盛り上がったあとに、二次会・三次会、一人になった後の自分だけの時間として立ち寄るのが好きです。

 

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12人でちょうど満席(立ち飲みですが)というコンパクトな作りと、分厚く重厚なカウンターにステンドグラス風のテーブル照明が醸し出す隠れ家感はなかなかのもの。賑わう新橋の酒場街にあって、ここは別世界に迷い込んだような感覚になります。

 

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サンボアといえば、ベースとするウィスキーはサントリー・角と決まっていますが、ORYOのウィスキーは北米で大定番のスコッチ「デュワーズ」のホワイトラベルを使用しています。角の甘さとは違った、スモーキーできりっとした味わいです。これにウィルキンソンの炭酸を垂直投下して完成です。

薄いグラスに冷凍庫にいれているスコッチ、提供直前に炭酸を流し込むというのはサンボアと同じながら、ベースの違いでこんなに変わるのかというのを知れるので、サンボアファンにもおすすめしたい。

それでは乾杯。

 

 

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「きゅっ」とした口当たりに爽やかなのどのあたり、余韻は軽くスモーキー。飲んで食べてをしてきた後に、この一杯がたまりません。

ハイボールが人気ですが、ウィスキーは40種類以上あり、「おりょう」と店名を冠したパルフェタムールベースのカクテルなど、本格的なオーセンティックバーのラインナップも用意されています。

新橋の〆(しめ)に悩みましたら、立ち飲みだけどゆったり過ごせるバーというのもよい選択肢ではないですか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

ORYO
03-3595-2270
東京都港区新橋2-10-9 ダイワビル 1F
17:00~26:00(金は27:00まで・土は23:30まで・日祝定休)
予算1,800円