日暮里の繊維街といえば、生地を求めて歩く人々や、地元に根ざした商店の温かな空気が魅力。そんな街の一角に、地元のお酒好きご隠居さんたちが集まる「四方酒店」があります。2025年春、長年の構想がついに実を結び、角打ち営業を開始。店主の娘さんが、小さなお子さんを育てながら切り盛りするこの場所には、下町らしい気取らない心地よさが流れています。
下町散策の合間に軽く一杯

日暮里駅から歩いてすぐ。四方酒店は、もともと角打ちスペースとしてカウンターを設けていたものの、なかなか実現しなかった立ち飲み営業が、今年4月ついにスタートしました。

営業時間は朝9時から夜9時まで。店先にはテーブル席もあり、天気のよい日は繊維街を行き交う人々を眺めながらお酒を楽しめるのも、ここの醍醐味です。


店主さんの娘さんが中心となり、営業許可を取得。現在は、乳児の子育てと両立しながらお店に立つという、温かな家族の風景もここならでは。さらに、大きなわんちゃんが店内を見守るように佇み、犬好きには嬉しいサプライズも。


おつまみは缶詰や乾き物だけですが、むしろこの気軽さが心地よく、地元の常連さんが昼からグラスを傾けています。
一杯300円から、角打ちらしい良心価格

角打ちといえば、まずはサッと酎ハイを一杯。カウンターで注文し、手早く注がれるシュワシュワの一杯を片手に、静かに流れる時間を楽しみます。土曜日は、競馬好きの常連さんが集まり、”競馬会”で賑わっていました。

昼下がりには常連さん同士の会話がふと耳に入り、はじめての方も気づけば和やかな雰囲気に包まれていることでしょう。
麒麟山を飲む

四方酒店のもうひとつの顔は、新潟の銘酒「麒麟山」の品揃え。地元新潟とのつながりを大切に、様々なタイプの麒麟山が用意されています。

枡で提供されるのがいいですね!
日暮里・繊維街の「四方酒店」は、下町らしい懐の深さと新しい風が同居する角打ち酒場。朝から晩まで営業しているので、散歩がてら立ち寄るのもよし、近隣の角打ちと梯子酒を楽しむのもよし。
常連さんの温かさ、犬のいる風景、そして家族で営まれるお店の雰囲気に、きっと心がほぐれるはず。渋い角打ちをお探しの方に、ぜひ訪れてほしい一軒です。
店名 | 四方酒店 |
住所 | 東京都荒川区東日暮里5丁目23−9 |
営業時間 | 9:00~21:00(日定休) |