小樽観光の玄関口「JR小樽駅」のすぐ脇に15時(平日は16時)から飲める店があります。店の名は『銘酒角打ちセンター たかの』。「5分で入って出てこれる」がキャッチフレーズ。列車の待ち時間や観光の合間の休憩に便利な酒場です。
目次
小樽駅徒歩46歩
札幌からJR函館本線の快速で35分ほど。北の商都として栄えた小樽にやってきました。
小樽は、札幌開拓の物資供給拠点として小樽港が設置され、物資、石炭の輸送や、漁業の繁栄に伴い、運河、倉庫、銀行、ガラス産業などが整備されていきました。
北海道最初の鉄道も手宮(小樽)と札幌間で明治13年に開通しました。小樽駅は、かつての札幌への玄関口にふさわしい堂々とした佇まいを見せています。現在の駅舎は1934年竣工の3代目となります。
今回ご紹介するお店は、小樽駅の横にある、いかにもJRの事務所風の飾り気のない建物の中です。駅舎に直結してはいませんが、JR用地内にあり、広い意味では駅ナカ店舗と言えます。
外観
このお店は、長く使われていなかったJRの建物を借りて営業しているとのこと。店から改札までは1分以内という抜群の立地です。
店名は『銘酒角打ちセンター たかの』。小樽のアーケード商店街サンモール内にある酒販店「小樽酒商たかの」の支店です。母体が酒販店ですので、店名に「角打ちセンター」と入っていますが、店舗単体では飲食店であるため、当サイトでは居酒屋としてご紹介したいと思います。
こちらがサンモールにある「小樽酒商たかの」。北海道内外の地酒が揃っています。
内観
JR小樽駅の改札から歩数にすると46歩。暖簾をくぐればこの眺めなのですから、お酒好きならテンションが上がるはず。
サッポロビールのP箱をテーブルに、清酒通函を椅子にした簡易的なつくりですが、さすがは国鉄(JR北海道)建築だけあって、建物の重厚感が凄い。これなら石狩湾から吹き付ける強風や吹雪でも安心できそうです。
品書き
- 生ビール サッポロクラシック:400円
- バリキングサワー:450円
- キンミヤベースのホッピーセット:500円
- 日本酒:450円~
- センタービールちょい呑みセット(クラシック樽生ビール2杯+角打ちザンギ2個+ハムカツ1枚):1,350円
- 角打ちザンギ:550円~
- おばあちゃんの明太子ポテトサラダ:430円
- 焼鳥:160円~
- 焼鳥おまかせ5本セット:800円
気軽さがイイ!旅の合間にちょっと一杯
お酒や料理の注文は、都度カウンターで受け取るカフェテリア方式です。酒販店が母体ということで地酒が豊富に揃っていますが、一杯目はやっぱりサッポロクラシックではじめたい!
サッポロクラシック(400円)
直近の値段改定で生ビールが400円になりましたが、それでも駅前のこの場所としては十分にお得感があります。それでは乾杯!
低温調理 タン(320円)
畜産か豊富な北海道は結構モツ系を置く店が多く、なにより値段の手頃さ嬉しいです。
二世古 大吟醸原酒(二世古酒造)
ビールのつぎは、地元の日本酒をいただきます。これはまた、かなり珍しい限定酒を置いていらっしゃる!北海道産の酒米「彗星」を40%まで磨いたお酒の大吟醸原酒。酒屋さんの系列だけあって、お酒は珍しいものばかりです。
まろやかで心地よい口当たりです。
蒸し牡蠣(360円/個)
そうして飲んでいると、牡蠣が運ばれてきました。厚岸からもってきた3Lサイズだそう。こんなこともあるのですね、私も一個お願いします。
ぷりっとしていて、超濃厚。一口では食べきれないほどの大きさで、頬張れば口の中が幸せでいっぱいになりました。
ごちそうさま
小樽から札幌・新千歳空港駅方面へ走る快速エアポートは30分間隔で運行されています。次の列車まで20分あれば、駅で待つよりも『銘酒角打ちセンター たかの』でお酒を飲みながら待つ方がお酒好きならばきっと有意義な時間を過ごせます。
もしかしたら、楽しくてつい1本見送ってしまうかもしれませんね。
通勤で駅を利用する小樽の方も多く訪れる地元密着のお店です。
近くのお昼から通し営業の店
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 銘酒角打ちセンター たかの |
住所 | 北海道小樽市稲穂2-22 |
営業時間 | 営業時間 月~木 16:00~22:00(ラストオーダー21:30) 金 16:00~23:00(ラストオーダー22:30) 土 15:00~22:00(ラストオーダー21:30) 日祝 15:00~21:00(ラストオーダー20:30) 日曜営業 定休日 無休 |
開業した年 | 2017年 |