今年の春、当サイトで公開した渋谷の『富士屋本店』復活のニュースでは、夏のオープンとなっていましたが、昨今の状況で延期となっていました。それが、いよいよオープンします。開店日はまだ調整中とのことですが、今月中には再び立ち飲み酒場スタイルの『富士屋本店』が楽しめそうです。
地下の立ち飲み『富士屋本店』が、さくら坂で現代風に調整して復活
渋谷を代表する立ち飲みとまで言われた『立呑 富士屋本店』でしたが、再開発に伴い2018年に惜しまれつつも閉店。富士屋本店に関わる人たちの間では「いつか再開できたらいいね」なんて話もありました。それが、ついに実現します。
新店舗の場所は東京都渋谷区桜丘町16-10。すでに看板も設置されています。
富士屋本店は酒販店であり、かつて地下にあった立ち飲み業態も酒屋直営の『角打ち』的な存在でした。
今回オープンする桜丘町の場所も、以前は富士屋本店のグリル業態があった場所で、渋谷で長く飲んでいる方には馴染みのある場所といえます。
新・立呑富士屋本店は、隣接していた焼鳥店跡と一体化した構造となり、手前と奥の二箇所に入り口を持つ不思議な構造になりました。
店内では接続されていますが、カウンターはふたつに分かれており、今後オープンしたら「どちらで飲む派か」なんて話で盛り上がりそうです。こちらはかつて焼鳥店があった側のカウンター。アサヒマルエフを接続したサーバーが設置されています。
店の奥、こちらがかつてグリル業態だった場所です。グリル閉店後は富士屋の倉庫になっていたそうですが、この度、再び酒場として使用されます。
奥のスペースにはテーブルを並べたグループ利用向けのエリアもあります。
また、天気・気候が良いときは店先(私有地エリア)も立ち飲みスペースとして開放するそうです。
気になるメニューですが、まだ解禁になっていないものが多く、オープンまでのお楽しみですが、現時点でお伝えできるのは…
樽生ビールがアサヒ生ビール(マルエフ)、瓶ビールがアサヒスーパードライ中瓶・サッポロラガービール中瓶。
焼酎は地下の店舗時代を思い出す宝の瓶ですが、今回はアップグレードして極上宝です。
割材は、ポッカサッポロのウーロン茶やホッピー、炭酸の瓶など。※炭酸の瓶は店内で詰めたものです。
料理は私個人の感想として「懐かしい!」と感じたものや「安い!」と思えたものなど。品書きの公開はオープンしてからのお楽しみとのこと。料理人さんは、富士屋本店浜町に勤務していた料理長が移籍されるそうです。全体的に、現在のニーズにあわせた内容になりそうです。
「現代に蘇った酒場業態の立ち飲み富士屋本店をぜひお楽しみください!」とのこと。
混雑が予想されるため、数日間はプレオープンで少しずつ慣らしていき、調整した上で近日中に本オープンという流れになるそうです。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/富士屋本店)