熊本・熊本城「魚河岸 番屋」生簀の活魚と熊本料理。大箱で安定・安心の店

熊本・熊本城「魚河岸 番屋」生簀の活魚と熊本料理。大箱で安定・安心の店

2021年8月18日

熊本城前、下通にあるいけす料理の店、創業から20余年の「魚河岸番屋」は、漁港直送の活魚を食べさせてくれます。大箱ですが、大衆割烹的な雰囲気のあるカウンターは一人・二人飲みにもぴったり。熊本の郷土料理を楽しんできました。

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熊本城の下、広がるネオン街

県下最大の繁華街である下通。アーケードはショッピングが中心ですが、一本はいるとそこは大きな飲み屋街。

規模が非常に大きく、中小のスナックやバー、居酒屋の明かりがどこまでも続いています。チェーン店は少なく、地元の個性強め。

1998年創業、地元の接待から出張の一人飲みまで

番屋はそんな下通のなかで、とくに大きな一軒。地元では宴会や接待の定番の店として知られていると聞きます。店のウリはなんといっても生簀。市内最大のサイズなのだそう。

宴会用というと座敷が中心というイメージがあるものの、こちらは大きな店内に多数の小上がり、テーブル席などを配置したつくり。花板さんが活魚をさばく様子を眺めるカウンター席は、一人飲みなら特等席でしょう。立派な分厚い一枚板のカウンターなど、贅沢なつくりをしています。

品書き

ビールは、樽生はサッポロビール社が認定した極上の生ビールが飲めるザ・パーフェクト黒ラベル(中550円+税)。瓶はサッポロ黒ラベル(中びん550円+税)とサッポロヱビス(650円+税)。酎ハイ(パンチレモンサワーなど)・ハイボール(デュワーズ)などあるものの、やはり主役は本格焼酎でしょう。

人吉方面、球磨焼酎の樽貯蔵繊月など、個性的なものが460円+税~・30品近く用意されています。ジョカで燗をつけてのむ焼酎も。

料理は活魚の刺身を筆頭に、天草大王などを使った鳥料理(焼鳥162円~・唐揚げ950円、他)や馬肉料理(馬スジ煮込み605円、他)、阿蘇のあか牛(ステーキ1,408円、他)

地のもの勢ぞろい

サッポロ黒ラベルと刺身盛り合わせ(4種1,430円~)

焼酎の前に、まずはビールで喉の調子を整えます。では乾杯。

刺盛りはアジの活造りを中心に、シマアジカンパチ地ダコなど。このほか、一人飲みならば一日10食限定の桶盛り(1,078円)を狙うのが良さそう。盛り付けはだいぶぎゅっとなるものの食べごたえは十分な内容です。

馬肉料理

馬刺し(1,430円~)は、熊本の郷土料理。熊本藩の初代藩主の加藤清正が軍馬の肉を食べ、その味を気に入ったことがきっかけで、熊本は馬刺し・馬肉料理文化が根付いたと言われています。(諸説あります・加藤清正発祥説は農林水産省のHP記載から)

専用の醤油におろしショウガを溶かし頬張れば、霜降りの脂が口の中でゆっくりと溶け広がっていきます。

焼酎が美味しい

主張強めの熊本料理には、焼酎がよくあいます。常圧焼酎のクセも、減圧焼酎のすっきりとした余韻も、どちらも格別です。

辛子蓮根(600円)

しっかり辛い、辛子蓮根。あつあつで供されます。

番屋の赤牛料理

近年、阿蘇のあか牛の知名度があがっています。阿蘇までいかなくても、魚料理といっしょに楽しめるのはいいですね!

中心街の大箱店。お店選びに悩んだらここがある、安心・安定の一軒です。出張先、数人で宴会をする機会が戻ってきたら、こういうお店の存在が嬉しいです。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名魚河岸 番屋
渋谷熊本県熊本市中央区下通1-5-22 クィーンズアレイビル 1F
営業時間営業時間
16:00~22:30(L.O 22:00)
日曜営業
定休日
月曜日(※祝日の場合翌火曜日)
開業年1998年
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