人気やきとん店から独立した「やきとんやんぐ」。今年で開店5周年。若い人でも気軽に入れる雰囲気と手頃な価格、なにより美味しいやきとんが食べられると、板橋駅前で評判の一軒です。
目次
明るく清潔感のある店内
2016年開業、「やきとんやんぐ」。早い時間から満席になるほどの人気店です。
板橋駅前と板橋区役所前にそれぞれ系列店がありますが、本店に近い「やきとんやんぐ2nd」は、今年に入り創作町中華を謳う中華店に業態変更。春巻きやチャーシューで飲める中華店として、そちらも順調に賑わっています。※追加情報は記事下に記載
再整備中のJR板橋駅から徒歩3分。昔からの飲み屋街の中に本店はあります。オープンのタイミングに合わせたものの、すでに店内にはお客さんの姿があり、変わらず人気の様子。
店の中央に焼台を配置し、カウンター席が奥へと続く細長いつくり。二人組はテーブル席へ、一人客はカウンターに通されます。
少し煙たいものの、それももつ焼き・やきとんの醍醐味。砂かぶり席ともいえる焼台の前に座り、何を焼いてもらおうか悩むひとときが楽しいものです。
炭火といぶされた豚の油の香りに包まれたなら、飲みたくなるのはやっぱり瓶ビール(大瓶660円)。
銘柄はサッポロラガー。それでは乾杯!
品書き
樽生はアサヒスーパードライ、大瓶が赤星ことサッポロラガーで小瓶がキリンハートランド。割材系の飲み物はホッピー(白/黒・440円)が人気で、ベースの焼酎は宮崎本店のキッコー宮甲類焼酎(ナカおかわり260円)です。酎ハイ系は410円から。焼酎ハイボールもあります。
差し込みで珍しい地酒も加わります。
看板料理の串は1本100円。
西武新宿線の野方駅前発の人気やきとん店「秋元屋」の系譜である「やんぐ」(秋元屋からみて孫)は、やきとんの味付けに塩、タレのほかに旨味が強い味噌も選べます。味噌味で食べるオススメの部位は「カシラ」。シロはタレ、ナンコツは塩でいかがですか。葱をやまほど載せたぷりっとしたレバーも人気です。
ネオ大衆ともバルとも違う、独特な品揃
サイドメニューの豊富さがやんぐの個性。バルのテイストに加え、日替わりメニューには漬けマグロ(490円)や牡蠣の食べるサルサソース(390円)など(内容は日々変わります)、やきとん店のメニューの枠に収まらない料理が連なります。
カウンター席ならば1本単位できた順に食べられる
カシラは味噌で、タンは塩で。1本単位で注文可能です。思わず「へへっ」って小さく声になりそうなくらい、これが楽しみでした。
カシラ味噌と、胡椒が効いたタンが絶品
秋元屋の系譜では必ずといっていいほどある「かしら味噌」。各店でそれぞれニンニク強め、甘め、辛めなどの違いがあり、好みの味に出会うのも楽しみのひとつ。だいぶマニアックですが…。
照り具合がビールや酎ハイを誘うシロタレ。よく下ごしらえされており脂は洗い落とされ、クサミはなく火のよく通ったところのパリっとした食感がたまりません。あっさり系のシロがお好きな方にぴったり。
カウンター席では焼けた順に1本から手渡してくれるので、熱々をすぐに頬張りたい。
やんぐのつくねは「肉、つまってます!」という感じです。もちろん自家製。ギュッと硬く握られていて旨味は噛むほどに滲み出してきます。
下町ハイボール(410円)
色付きの下町ハイボール。ハイボールといってもウイスキーハイボールではなく、焼酎にエキスを垂らしたもの。しっかり濃い目、キンミヤにシロップ(酎ハイの素)をいれた、城東エリアでよくみかける個性的な一杯です。もつ焼き・やきとんには「ボール」がつくづく合うと思います。
ピリ辛まるごとトマトのおひたし(260円)
普通の冷やしトマトはありますが、こうしてちょっとしたお洒落な小鉢もまたいいものです。この写真だけならば、バルで飲んでいるみたいですね(笑)
とろーりチーズハムカツ(ハーフ210円)
チーズを挟んた2枚の分厚いハムカツ。これを揚げたてでまだパリパリと音がしそうな状態で供されます。写真のようにハーフサイズも可能で、串も煮込みもあれもこれも食べたい!というときにも、プラス1品勢いで追加できてしまいます。
ついつい頼み過ぎてしまいそうです。
やきとんが食べたいけれど、せっかくの外食・外飲みなのだからあれもこれも摘みたい!そんなニーズに応えてくれるお店です。
ごちそうさま。
開業当時の記事はこちら
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | やきとん やんぐ 本店 |
住所 | 東京都板橋区板橋1-20-1 大橋ビル 101 |
営業時間 | 営業時間 17:00~24:00(L.O.23:00) 定休日 日曜・第1、3木曜 |
開業年 | 2016年 |