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広島は数年前から立ち飲みブーム。中心街に個性的で郷土色もあるお店が続々と誕生し、広島の飲み歩きをより楽しいものにしています。
街の中心にある「紙屋町交差点」は、行政、金融、商業、そして歓楽街が接する巨大交差点。バスや路面電車、多くの人が行き交うこのエリアにも、2014年に立ち飲み酒場「寅造」が誕生。千円ちょっとで飲めるいわゆるセンベロ店であり、仕事帰りに寄れる好立地ということもあり、連日常連さんを中心に賑わいをみせています。
便利な中心街にある立ち飲み
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紙屋町交差点は交通の要衝。ベッドタウンを結ぶアストラムラインの起点であり、路面電車、高速バス、路線バスが集まる一大拠点。
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なにかと乗り換えなどで時間ができる場所なので、こういう酒場の存在がありがたいものです。
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お店はコンパクトにL字カウンターを配したつくり。壁側にはテーブルも用意されています。
取材時、店内のテレビでは地元球団のプロ野球試合の中継が流れており、お客さんも店員さんも、皆さん画面の向こうが盛り上がる度にテレビに釘付けです。
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私も、せっかくなので赤色繋がりで応援気分を…と、赤星(中びん450円・以下税込)を注文。トクトクと注いで、それでは乾杯。
おでんが看板料理
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ビールは赤星のほか、樽生ではサントリー ザ・モルツ(380円)、瓶でアサヒスーパードライ(中びん450円)を用意。価格指標にもなりやすいチューハイは、1杯380円です。
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日本酒・焼酎の品揃えが豊富で、常連さんも日本酒がおめあてという方が多い印象。日々入れ替わっていき、今日の品揃えは料理とともに黒板にて案内されています。
日本酒は500円均一。中島屋 無濾過(周南市 / 中島屋酒造場)、長陽福娘 辛口純米 (萩市 / 岩崎酒造)、雁木(岩国市 / 八百新酒造)、原田 特別純米(周南市 / はつもみぢ)、東洋美人 おりがらみ(萩市 / 澄川酒造場)。すべて山口県のお酒で揃えられています。
焼酎は450円均一で、魔王や六代目百合、兼八など。
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ちょい呑み・一寸一杯ならば、こちらの「酒肴セット」がおすすめ。1,000円で飲み物、小鉢、おでん三種類などがついてくる、かなりお得感のあるサービスセットです。
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看板料理はおでん。牛すじや丸天など、主役級も100円ととってもリーズナブル。
一品料理は、コンパクトなお店ながらに自由実していて、もち豚西京焼き(500円)や小アジの南蛮漬け(250円)、のどぐろホイル蒸し(450円)なんていうスペシャルなものまであります。
加えて、カウンターのホワイトボードでタイ昆布締めなどの刺身類の文字が並びます。
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カウンターの中央、スキンヘッドの店長さんの前には、四角いおでん鍋。西日本では珍しい、濃厚な醤油色をした東京風のおでんです。ここから、ポクポクと湯気がたち、店内に出汁の香りと心地よい湿度をあたえています。
頼んだ種は、大根、しらたき、そしておでん種では初めて見た「豚たん」(200円)。
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濃いめの醤油味でじっくり柔らかく煮込んだタンは、なかなか。脂控えめながらコクがあり、余韻にビールをぎっゅと誘ってきます。
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珍しいおつまみ、酢豆腐ならぬ「酢納豆」(150円)。文字通り酢をかけた健康に良さそうな納豆。日本酒のおつまみとしても、案外あうかも知れません。
山口のお酒を手軽に楽しめる
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日本酒は陶器のぐい呑で。新しいお店ながら、ほどよく渋い雰囲気もあって落ち着いた店内。実直な感じの店長さんの人柄が現れています。
小一時間、夕暮れどきの小路の立ち飲みを楽しみました。ここは目的の酒場に行く前の練習(ゼロ軒目)にもぴったりです。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 寅造 |
住所 | 広島県広島市中区本通5-13 本通ウェーブビル 1F |
営業時間 | 営業時間 16:00~翌2:00 |
開業年 | 2014年 |