神田「神田ソラ飲みてらす」 10月通期も開催、星空の下で乾杯しよう!

神田「神田ソラ飲みてらす」 10月通期も開催、星空の下で乾杯しよう!

2020年9月24日

コロナを吹き飛ばせ!を合言葉に、神田駅北口西側、JR神田駅と神田警察通りを結ぶ小路にテーブルを並べた「神田ソラ飲みてらす」が開催中。

昨今の情勢から国の道路専有許可緩和を受け、地元町会である多町一丁目町会・鍛冶町三丁目町会が主催となりはじめたもの。サッポロビールがきっかけをつくり、城南信用金庫とアサヒビール、キリンビールも協力するかたちです。

安心して飲める外飲み空間が新たに神田に誕生しました。今回はその様子と、2軒のはしご酒で伺った地元の酒場をご紹介します。

 

車両通行規制は17時から翌朝5時まで。まさに、お酒を飲むためにつくられた歩行者天国です。しっかりと規制が貼られているので安心して路上でお酒が楽しめます。このあたりのノウハウは、さすがお祭りの町ですね!

 

一軒目は神田で3代になる大衆酒場とお好み焼き店を営む「でくのぼう」で。ビール(中ジョッキ500円・以下税別)はサッポロ黒ラベルです。道に座れば風が抜ける。見上げれば星空とJR中央線の赤レンガアーチという立地。開放感がたまりません。

では乾杯!

 

とんぺい焼き(550円・税別)

店内では鉄板があり、お店の人が目の前で焼いてくれるお好み焼き店の「でくのぼう」。創業は昭和28年で、寿司店で創業後、居酒屋をはじめ、先代からお好み焼き店も開いているそうです。神田の路面に老舗のお好み焼き店があったとは。また伺います。

 

豚ねぎ焼き(830円税抜)は特製醤油ダレ。ビールとよく合います。

かりかりの豚肉があとを引くとんぺい焼きは絶品。もんじゃやお好み焼きも600円から、鉄板で焼く焼肉(920円)などもあり、ラフな感じでお好み焼き屋を酒場利用できます。

 

3代目ご主人。店先で飲む場合は熱々のお好み焼きを素早くお皿で提供します、とのこと。神田の道路でお好み焼きはなかなか珍しい体験です。

 

二軒目は、同じ通りにある「かぶき神田北口店」へ。南口、北口、そして本店と3店舗あるかぶき。大衆割烹からはじまった同店。地元の会社員に支持され半世紀。旬の魚介類を中心にしながらも、看板料理はいわしで40種類ものラインナップを揃えています。

 

ちょっぴり高級そうな店構えですが、お得なセットならばビール2杯といわし料理にお通しがついて1,500円(税別)と、嬉しい価格。

 

かぶきのビールも、樽生はサッポロ黒ラベル。サッポロ社内にファンが多い?重心低めの400型ディンプルジョッキ(400ml入る)です。

 

こちらもまた、店先の道路にて。それでは乾杯!

 

お通しはいわしやサバなどの青魚が日替わりで。お通しから魚をだすお店が筆者は好きです。

 

単品でも料理はどれもお手頃。

 

サッポロラガー大瓶(650円)。

時間も進み、だいぶお客さんも増えてきました。お外で広々飲めるということで、多町一丁目町会の中曽根会長やサッポロビールの中央支社長の田村さん、神田担当の遠藤さんといっしょに、ひさしぶりにテーブルを囲んで(料理のとりわけなどに注意して)街の話をお聞かせいただきました。

 

水なす(380円)。日本酒がほしくなります。

 

いわし南蛮漬(620円)。骨がやわらかく、ぺろっと食べられます。

 

いわし料理は活魚の仕入れがあれば活いわしになり、ほかにも昆布締めや梅しそ叩き、いわしなめろう(680円程度)と刺身でも様々。盛り合わせも可能です。

 

旬のかつおに、ぷりっぷりのいわしなど。これもまた、神田の小路の路上で食べているという非日常が、より美味しさを引き立たせてくれます。

 

天ぷらもおすすめとのこと。580円からある天ぷらで、今回は特大のあなご天(980円)を頂いてみました。こういう環境でも、ちゃんと大衆割烹の料理人の逸品が楽しめます。

 

男ウメサワーなど、サワー類は380円。

 

今回伺わなかったほかのお店も、みな店先のスペースを開放し、皆さん思い思いに外飲みを楽しんでいます。

 

若竹だってお外で飲めます。

 

新しいお店も上品なお店も、みんなお外で乾杯です。椅子やテーブルがそのまま店内で使うものなのが違和感がありますが、むしろこれが特別感があってよいですね。

 

サッポロビールの社長 髙島 英也さんも、ビール片手に神田ソラ飲みてらすで乾杯!

 

しっかり関係行政の協力のもと開かれている「神田ソラ飲みてらす」。お客側からみてもコンプライアンスが守られた場所は安心して過ごせて嬉しいです。

 

町会と飲食店と協力企業がタッグを組み、コロナ禍に向き合い街に賑わいを取り戻していこうという神田の取り組み。今後、他の飲食店街にも広がっていくと、なお良いですね!

神田という街の夜の景色を守るための活動、関係者の熱い思いを感じた取材でした。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)

 

神田ソラ飲みてらす
17:00~(主に平日が賑わいます)
9月中旬から10月中の開催
営業時間や予算は店舗によります。
取材で伺ったお店は、それぞれ予算2,000円~3,000円