大手町「宮城県漁協直送 大漁や」 本日オープン、宮城の美味しさを東京で

大手町「宮城県漁協直送 大漁や」 本日オープン、宮城の美味しさを東京で

2017年1月13日

本日、大手町サンケイビル1階の屋外スペース「フラット」にて、宮城県漁協直送の海産物を楽しむ居酒屋「大漁や」が期間限定でオープンします。

宮城沿岸部の主要産業である漁業の復興がテーマであり、「飲んで食べて応援」という気持ちはもちろんですが、なにより宮城の牡蠣をはじめ、銀鮭やホヤなどの豊富な海の幸が東京の中心地である大手町で食べられるというのが魅力です。

被災地への復興支援を続けているキリングループ、宮城県漁業協同組合、宮城県が協力によって、2014年から開催されています。

オープン初日ということもあり、事業主体の宮城県漁業協同組合の丹野氏や、宮城県の村井知事、農林中央金庫の河野理事長、そしてキリンビール株式会社の布施社長出席によるオープニングセレモニーが開催されました。

テレビから新聞までマスメディア各社が勢揃いし、いまも東日本大震災からの復興に高い関心があることうかがい知れます。

 

キリンビール株式会社の布施社長は宮城への強い想いを語られました。震災のダメージを受け、現在は復旧・稼働中のキリンビール仙台工場がある宮城県。同社の主力商品である一番搾りのCMに宮城の殻付きブランド牡蠣を起用するなど、関係は深い。

 

みやぎ絆大使を務めるオリンピックバトミントン選手の高橋礼華さんと松友美佐紀さんも駆け付け、宮城復興への想いを語られました。

 

さらに、今村雅弘復興大臣も駆け付け、さらなる復興事業への約束と、東北の食材についての「出身の佐賀県には美味しい食材が山程あるが、宮城も素晴らしい」と語り、笑いを取っていました。今村氏は、もともと国鉄マンで、JR九州から政治家になられた方です。

 

恒例となりつつある大手町サンケイビルのメトロスクエアのかき小屋ですが、今年はパワーアップして、牡蠣だけでなくホヤや銀鮭、仙台セリ鍋なども提供する幅広く居酒屋メニューを用意した内容となりました。

都会の真ん真ん中にありながら、テントの下でがんがん焼きを食べるのは不思議なアウトドア感。

 

唐桑産、志津川産、万石浦産、鳴瀬産、長面浦産、荻浜産の6種の殻付き牡蠣から、その日とれたものが水揚げされたときに登場。どれが出てくるかは当日のお楽しみです。

 

帆立、ほや、伊達のぎん、三陸わかめといった海産物も、もちろん漁協直送のもの。

 

内装はとってもラフ。合板と丸椅子で組まれ、テントで覆ったつくり。テーブルの上にガスコンロを用意し、缶の中で牡蠣を蒸し焼きにして食べるスタイルです。気になるニオイ対策として、ビニールつきのカゴが用意されています。

 

ビールはもちろんキリン。生樽はキリン一番搾り(IS)で600円。瓶では一番搾りのほかグランドキリンが用意されています。グランドキリンが外食で登場するのってとっても珍しい。

がんがん焼きの牡蠣にはビールが一番だと思いますが、白ワインも試してみたい。日本酒は蔵王、浦霞、そして「まけねぇぞ気仙沼」です。700円/1合

 

基本の注文は、4,500円の伊達前コースで、2時間飲み放題と、牡蠣5個、仙台せり鍋、三陸さんま甘露煮、笹かまぼこ、三陸たこ唐揚げ、玉こんにゃくがついたもの。全体的にアルコール類がちょっぴり高く感じますが、コースならば飲み放題で安心です。

牡蠣は単品だと400円/個。

 

レセプションなので、通常の提供状態とは異なりますが、役得ということで先行して飲ませていただきました。乾杯。

 

今日はプロが焼いてくれます。本番でも、牡蠣をかぱっと開いてくれますのでご安心を。熱々の牡蠣から滴る磯のエキス。あぁ、たまらない。

 

そのまま食べても美味しいですし、醤油をかるくかけて香りをつけるのもまたいい。

 

宮城県大河原でつくられる玉松醤油が用意されています。徹底して宮城揃い。

 

毎日飲食店を巡っていますが、県知事や国会議員と飲むのは初めてです(笑) 明るい時間の乾杯は気持ちいい。

 

ハードシードル(600円)と牡蠣の組み合わせもなかなかいけます。飲みに行った際にはお試しあれ。

 

皮付きの蒸しほやは初めて食べるかも。ほやは夏の食材ですが、冬も地元では一般的に食べられていると聞きます。

 

毎年人気で、昨年は想定以上に牡蠣の注文があり、水揚げ・生産が追いつかなくなるほどだったそう。食べて応援、消費したお金で経済が周り、三陸が元通りの元気な港町になってほしい。そんな気持ちを込めて、今宵は大手町で三陸を感じてみませんか。

牡蠣の養殖施設は9割まで復活できているとのこと。それでも生産量は半分ほどに留まっているのだそう。「食材の安心への取り組みもしっかりと行い、安全性が確認できたものを出荷している、宮城の牡蠣をしっかりと守り育てていきたい。」と話す漁協の方の話が印象的でした。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビール株式会社)

 

宮城県漁協直営酒場 宮城牡蠣の家 大漁や
予約専用:070-6451-0850
東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル1階フラット
約120席

<期間>
2017年1月13日(金)~4月7日(金)
※期間中無休、荒天時休業の場合あり。
<営業時間>
月~金 17:00~23:00(LO22:00)
土・日・祝 12:00~21:00(LO22:00)
予算4,500円