「遠野ホップ収穫祭2018」 ビールの里でつくられる国産ホップでレッツホッピーング!

「遠野ホップ収穫祭2018」 ビールの里でつくられる国産ホップでレッツホッピーング!

2018年10月1日

岩手県「遠野」と聞けば、皆さんはどんなイメージを持ちますか?柳田國男の『遠野物語』の舞台、カッパや座敷わらしといった妖怪が登場する民話でしょうか。はたまた、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』のモデルとなったSL銀河号が走る釜石線でしょうか。

豊富な観光資源がある遠野ですが、忘れてはいけないのが「ホップ」です。ご存知、ビールの原料である植物・ホップは、遠野が日本有数の生産地です。その歴史は半世紀以上。

 

遠野へ訪れたことがなくても、毎年秋に発売されるキリンビール「一番搾り とれたてホップ生ビール」をはじめ、遠野で育ったホップは一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。

ホップの収穫時期は8月末から9月にかけて。収穫されたホップは約1ヶ月程度の期間をかけてビールへと姿を変え、私たちの手元にやってきます。実りの秋は、お酒の秋でもあります。日本酒の新酒あらばしりと同じように、日本の大地でつくられた旬の味に心が躍ります。

そんな国産ホップをひと足お先に体感できるイベントが遠野で開催される「遠野ホップ収穫祭」です。

 

遠野へはJR釜石線でのアクセスが簡単です。東北新幹線の新花巻駅から「快速はまゆり号」で約50分。オンシーズンに走る蒸気機関車牽引のSL銀河号で汽車旅を楽しむのもいいですね。

 

遠野駅は重厚感のある駅舎とレトロな駅前の雰囲気が旅情を醸し出しています。設備、コンテンツともに充実した観光案内所や朝から営業する昼酒OKな喫茶店などもあり、朝から滞在しても十分に楽しめる街です。

 

駅近く、市街地内にある「蔵の道ひろば」で開催された「遠野ホップ収穫祭」。2018年は8月25日(土)~26日(日)に開かれました。

 

今年で4回目となった遠野ホップ収穫祭。とれたてのフレッシュなホップがいたるところに並び、香りを楽しんだり、ビールの風味のヒミツを学ぶことができます。

 

学校のグランドほどある大きな広場は、あいにくの空模様にもかかわらず、大変な賑わい。皆さん美味しいビールでテンション高めにお祝いムードです。地元の飲食店や食品企業、クラフトビールの遠野クラフトブルワリー、上閉伊酒造(ズモナ)と遠野醸造、そしてキリンビールと販売コーナーがずらり。

 

2019年ラグビーワールドカップの会場となる「釜石鵜住居復興スタジアム」。ワールドワイドパートナーである ハイネケンも出店しています。スポーツ応援はやっぱりお酒といっしょが一番!※適正飲酒で。

 

ホップはビールの原料としてだけでなく、食材としての利用可能。ホップをつかったソーセージは、独特な苦味や香りがあり、まさにビールに合う味わいです。あまりホップ入りの料理をたべる機会って少ないですが、遠野ホップ収穫祭なら様々揃っています。

 

近隣の飲食店さんが開くお店も、地元の郷土料理や、テントで販売するとは思えない手の混んだものまで豊富で、おつまみが楽しいのも本イベントの特長です。遠野周辺が一帯となって盛り上がり、熱量がすごい!

 

宮城や盛岡から訪れる人も多く、家族連れの姿も。ソフトドリンクやキリン零イチ(ノンアルコールビール)でお子さんやハンドルキーパーさんも安心です。

 

こちらはステージもあるメインテント。この日のために全国からビール好きが集まり、相当な賑わいです。野球場のビール販売のように樽を背負って売り歩くスタッフの方までいらっしゃいます。

 

ALPINA(ドイツ民謡)や遠野市民バンド生演奏、そしてスペシャルライブではダイアモンド☆ユカイさんも登場!

 

ビール注ぎ職人に聞く美味しいビールの飲み方講座。なんと登壇は中野にある「麦酒大学」の学長こと山本祥三さん。中野以外でお会いするとは、奇遇です(笑)

ビール工場見学でお馴染みの三度注ぎだけでなく、キリっとした味や柔らかくふくよかな味にする方法など、同じ缶ビールを様々に変化させる方法を紹介されています。

 

テントでは、そんな山本さんによる専用タップをつかった生ビール大学注ぎも披露。生ビールでも注ぎ方一つで変わる味に、皆さんも驚かれている様子でした。

 

さて、カメラをかかえて取材した…だけではありません。都度都度、ビールを片手に取材です。乾杯!

 

「遠野パドロン」や「遠野ビアフライトソーセージ」などおつまみも揃えて、周囲の方ともいっしょにレッツホッピーング!遠野の乾杯音頭はレッツホッピーングなんです。

 

採れたばかりのホップを一番搾りに載せて飲めば、これぞ贅沢すぎる「とれたてホップの一番搾り」。フレッシュなホップは純粋なフローラルでピュアな香りです。大地の恵みに感動する瞬間です。

 

近年力を入れていると聞く遠野パドロン。ほのかな甘みと苦みが特徴的なビールのおつまみ野菜です。素揚げやフリットにして食べると、ますますビールが欲しくなること間違いありません。

 

皆さんステキな笑顔です。会場は時間が進むにあわせて一体感も増していきます。ビールは人をつないで、みんなを笑顔にする飲みものですね!

 

「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に、遠野がビール文化を発信しています。遠野産ホップの一番搾りだけでなく、これから次々と楽しいコトを始められそうで、とっても楽しみです!

収穫祭以外にもビールに関する様々なイベントや、ブルワリー訪問など、たっぷり楽しめる遠野へ訪れてみてはいかがでしょう。そうそう、遠野は「どぶろく特区第一号」なんですよ。お酒もぜひ!

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/キリンビール株式会社)

JAPAN HOP[キリン]
遠野市観光協会 遠野ホップ収穫祭2018