桜木町「ほていちゃん野毛店」 ハシゴの合間にぷらっと寄ろう、安く飲める店

桜木町「ほていちゃん野毛店」 ハシゴの合間にぷらっと寄ろう、安く飲める店

2019年11月23日

神奈川県最大の飲み屋街、野毛。大岡川沿いに建つ1964年築の都橋商店街ビルや、地下鉄桜木町駅に直結した駅前ビル「ぴおシティ」など昭和風情がそのまま残るレトロな飲み屋集合施設があります。また、野毛の街そのものも大小様々な個人系居酒屋が立ち並び、1軒だけでは帰れない、気づけばあれよあれよと梯子酒になってしまうのんべえを惑わす歓楽街です。

そんな野毛に、新たに強力な選択肢が加わりました。新小岩ではじまり、上野で大変人気を集めている低価格チェーンです。明るく清潔、明朗会計。コンビニのような使いやすさ。昔ながらの敷居感じる立ち飲みのイメージを一新しつつも、安くて手軽という要素を引き立て、個性的なメニューで通う人を飽きさせない工夫もされています。ネオ大衆酒場のように言うならば、ここは「ネオ立ち飲み」です。

といっても、店内の半数以上は椅子席があります。

野毛店は平日15時から。土日祝日は11時から。

 

入ってすぐに立ち飲みのコの字カウンター。立ち飲みは1割引になるのでお得感があります。また、値段だけでなく、立ち飲みはその場に居合わせた人との一期一会の酒場コミュニケーションができることも魅力のひとつでしょう。※話しかけられたくない場合ももちろん大丈夫。

 

立ち飲み限定、赤星ことサッポロラガーの大瓶が410円と大変安く飲めますが、最近はもっぱら「ほていちゃん」では豆乳ハイ(350円)。では乾杯!

 

生ビールはオートサーバーからのサッポロ黒ラベル(420円)、一番安いチューハイは、290円。ベースの甲類は群馬でつくられるサッポロビール社の甲類焼酎です。ホッピーセットはナカが多めで380円、白黒選べます。ちょっぴりニッチかもしれない、日本酒は副将軍。水戸の総合酒類メーカーが明利酒類のお酒。名前の由来は、「この紋どころが目に入らぬか!」ですね。ちなみに、明利酒類の甲類は新宿「番番」でもおなじみです。

 

食べ物はほていちゃん上野店などとほぼ同じ。ただ、ときどき差し込みメニューがあるので特別なお刺身などがあるときはぜひ注文を。定番の煮込み(380円)、鉄板料理(中落ちカルビ380円など)、天ぷら(海老天190円など)、フジフライ(250円)など色々。お通しのないお店なので、すぐでるおつまみから「塩昆布ピーマン」など一品頼みたいところ。

 

季節メニューから秋茄子のとろろ納豆(290円)を。揚げ茄子にとろろをかけたもの。

 

ほていちゃん好きの大手酒販店の社員イチオシだった国産若鶏チューリップ。揚げたて、外はサクサク、中はジューシー。ビール片手に頬張れば、千円で楽しめるビヤホール気分かも。

 

健康のために濃厚トマトハイ(350円)。ブランド物、デルモンテのトマトジュースを使用しています。

 

ほていちゃんはもともと北海道ラーメンや餃子など、中華寄りの業態を展開していたこともあってか、中華料理多め。定番入りした黒豚酢豚(320円)もそんな一品。

 

コニビニエンスに使えるほていちゃんで一息ついて、さて、次の酒場を目指します。仙人に会いに行こうか、山荘でブルーのカクテル”ヨコハマ”を飲もうか、帰りがてらにはぴおシティを一周しようか…

ほろ酔いで歩く夜の野毛は最高に楽しいです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ふれあい酒場ほていちゃん野毛店
神奈川県横浜市野毛2-101-1
15:00~23:30(土日祝11:00~・無休・2019年11月取材時点では、二階席は競馬愛好家向けに土日は朝9時からオープン。)
予算1,800円