【閉店】上野「まこちゃん上野店」 新橋のあの人気もつ焼き店が上野に登場![PR]

【閉店】上野「まこちゃん上野店」 新橋のあの人気もつ焼き店が上野に登場![PR]

2018年8月20日

東京の酒場を代表するご当地料理「もつ焼き」。戦後の食糧難の中、焼酎のつまみとして豚モツの串焼きが大いに喜ばれました。闇市、もつ焼き、焼酎(甲類)の3点セットは、現在でも姿を変えて毎夜ノンベエの胃袋を満たしてきました。

1938年(昭和13年)に港区港南に東京都中央卸売市場 芝浦と場(当時は東京市営芝浦屠場)が開設され、同じ港区にある新橋はその立地の良さからもつ焼きの専門店が軒を並べる事となり、半世紀に渡って続く老舗の人気店も数多あります。

とくに1968年(昭和43年)創業でその2年後から新橋で続けている「まこちゃん」は夜な夜な満員御礼になる人気店です。

 

そんな新橋の狼煙どころ「まこちゃん」が、今年2018年、直営として上野に出店。この話を聞いたとき、「え、あのまこちゃんが上野に!?」と驚いたものです。

 

新店とはいえ、大衆飲み屋ですので、それにふさわしく簡素のテーブルとパイプの丸椅子です。席間の距離は余裕が取られているので、新橋よりは落ち着けます。新橋はお手洗いに向かうだけでも大変ですから…(笑)

 

メニューは新橋まこちゃんとほぼ変わっていません。ビールは瓶でキリンの原点とも言える昭和のガツンとした味「キリンクラシックラガー」で、大瓶620円と嬉しい値段です。

酎ハイ類は340円から。お通しはありません。

 

新しい店舗でも、老舗の出店だとどうしてこう瓶ビールが似合うのでしょう。セピア色の空間に今日も飲み欲かきたてられます。では乾杯!

 

すぐでるおつまみから。じっくり時間をかけて余分な脂とあくをとって、合わせ味噌で仕上げたもつ煮込み(豆腐入り570円)。深いお皿に入っているので食べごたえは十分。たっぷりの薬味といっしょにいただきます。

ほどほどの旨味で、クセは強くなく一人分取り分けてぺろりと完食です。

 

お店のおすすめはそんな煮込みや、からあげグランプリ金賞を受賞したこともある唐揚げ、そしてなんといっても鮮度自慢のもつ刺しです。

 

芝浦直送のフレッシュなモツは、長年続けてきた老舗ゆえの特別ルートによるもの。

 

串は145円から。強めの炭火で表面を一気に加熱し、予熱で中をじんわり温める方法は昔からのもで、これが「まこちゃん」のモツはジューシーと言われる技なのだそう。

 

そんな自慢のモツは、やはり最初は刺し(盛り980円)で鮮度を楽しみたいところ。ぷりぷり、むちむちの食感にさらっとした美味しさが続きます。

 

メインはモツの店ですが、唐揚げも人気です。サイドメニュー的な存在ながら漬け込みタレが効いていてクセになる味です。

 

もつ焼きが美味しい店ですが、これとラガービールだけで、プチビアホール的な使い方がしたくなります。

 

ネギサラダ(480円)は辛味たっぷり。

 

ガード下のまこちゃんで好んで頼んでいた「チリビーンズセット」はこちらにも。普通の挽肉かと思っていたら、なんとこれもハツ肉なのだそう。

 

専用焼酎にレモンをつけ込んだ果肉たっぷりの「まこレモン」は、一杯目530円と割高感はありますが、二杯目からはプレーンの酎ハイをここに290円で継ぎ足せるので、レモンサワーを長く飲む人には結構お得かも。昨今の甘いサワーとも違ってまこちゃんのもつ焼きと好相性です。

 

ノーマルのレモンサワー(390円)は、目黒区うまれの山手割材、ハイサワーが使われています。

 

甲類はボトルでも用意があって、珍しいタカラモダンが600mlで1,800円です。割材で飲むグループならお得ですね。

 

本店と同様、ビールテイスト飲料も変わらない品揃え。黒ビールテイストでモツを合わせるの、美味しいですもんね。

 

おまたせいたしました。看板料理のもつ焼きです。つやつやの照りがたまりません。

1本45gの肉は大ぶりで肉肉しさたっぷり。鮮度がよいので、それでも軽くぺろりと食べられます。

 

港区のあべちゃんで修行をし、まこちゃんとして独立をした初代。あべちゃん譲りの濃厚でとろみあるしっかりした甘タレです。あべちゃんと言えば、あの麻布十番と溜池山王にある老舗もつ焼き「あべちゃん」です。

人気店ゆえ、タレツボを何百本ものもつ焼きが浸かっていくので、都度旨味がタレにも移り味に深みを加えています。

 

もっと肉でビールが飲みたい!という方は、この牛ハツステーキ(670円)がおすすめ。ハツのもちっとした食感と厚切りゆえの肉汁ヒタヒタ具合がすごい。ガーリックチップの風味で、満腹でも大瓶を一本追加したくなる味です。

 

新橋の焼き場を預かっていたお兄さんが、いまは上野で狼煙を上げています。ベテランの焼き担当さん譲りの強い炭火で焼き上げるテクニックはここでも同じです。

 

新橋で焼き場、フロアにたっていた西田勇貴さん。実はまこちゃんの二代目。大手食品企業に入社するも、父親の経営する「まこちゃん」を継ぐため家業に転職し、現在は修行中。もともと継ぐつもりはなく、継いで欲しいとも言われてこなかったのだそう。「家業への想いに気づき決心した」と話します。いま、全国的に老舗の飲み屋で若き二代目、三代目が新しいエネルギーを注いでいます。

 

個人経営の老舗酒場ならではのマニュアルではない接客と、美味しいものを提供し飲んで笑ってもらいたいという想いが伝わってくるお店です。上野の新店も、いずれ新橋のような味わい深い飲み屋になっていきそうです。

もつ焼き厳選区上野で、新たな選択肢。ノンベエにはありがたい限りです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ タイアップ/キリンビール株式会社)

 

やきとん まこちゃん 上野店
03-6284-2827
東京都台東区上野2-8-4 川島ビル1F
16:30~23:15(土・祝 14:30~23:00・基本無休)
予算2,400円