2017年の年の瀬も迫った12月26日、八丁堀に大衆酒場「日本豚園」がオープンしました。コンセプトは王道の大衆酒場。オシャレにしたりバルっぽくするネオ大衆ではなく、まさに直球勝負。
オープン初日に取材する機会があり、さっそく開店タイミングの様子からお店をご紹介しましょう。
店名の通り豚料理をメインにした酒場で、酒場としての利用のほか、おつまみのテイクアウトや定食屋としても利用できるのが特長です。キラキラではなく古き良き大衆酒場のテイストを多く取り入れています。
大きい暖簾に酒と書かれているのはどこか関西の酒場に近い雰囲気も感じます。
惣菜の什器と並んで厨房にむいたカウンター席もあり、一人で軽く飲んでいくにも良さそうです。
レトロ調のポスターは復刻版のほか、本当に昔のも混ざっているからおもしろい。ポスターの通り、ビールはサッポロ、甲類はサッポロとキンミヤです。
生ビールは黒ラベルで360円から。瓶ビールは赤星で中びん580円。ぐいぐいとアルコールを楽しみたい方はキンミヤ・サッポロ焼酎が250円と安い。天羽の梅を垂らして飲む「梅割り」も可能です。
酎ハイ・ホッピー系はナカとソトが別になっていて、甲類に加えプラス250円で割り材を加えて楽しむスタイルです。ボトルキープのキンミヤはあまりみかけない900mlで1,980円。
大衆酒場ですが席のつくりは余裕があり、取材中に満卓になりましたが動きづらさはありません。
状態抜群。しっかりサイズの中ジョッキ黒ラベル(500円)で乾杯!
ガツやテッポウ、コブクロ、赤身などの豚刺しやミンチコロッケ、レバーカツなど豚料理が一通りあり、価格帯は345円が中心。ボリュームは一人前でちょうどいいくらい。目の前にサッポロビールの社員がいるので恥ずかしくてできませんが、豚足(385円)をしゃぶりながら大ジョッキを飲み干したい(笑)
キンミヤ焼酎もしくは北極星印のサッポロ焼酎が選べる梅割り。梅エキスはお客さんの前で注ぎます。
梅割りのチェイサーに特大黒ラベル(800円)。800ml入るストレートジョッキを抱えるようにぐいぐいと。
豚モツは種類豊富。北関東の肉業者から仕入れる芝浦を通さないルートではいるというモツ。オープン初日だからといえばそうですが、鮮度の良さを感じます。
埼玉北越谷に本社を構える会社が母体だからか、もつ焼きは「東松山やきとり」の流れでつくられていて、辛味噌をたっぷりつけていただきます。
串は1本140円からと場所柄やや割高ですが、JR・東京メトロ八丁堀駅と目と鼻の先なので妥当な価格ではないでしょうか。ぷりっぷりのレバーなど、リピートして食べたいネタが多いです。
ネギはまさかの一本焼き。ハサミで切ってすぐ頬張ればジューシーさたっぷりです。
飲み物は一部の酒場好きの間で”緑すぎる美味しいやつ”として密かに人気「玉露割り」を注文。氷控えめ目ですしたっぷりはいるストレートグラスで飲みごたえは十分です。
そうそう、この不自然なくらい緑のお茶がいいんですよ。
口の中が豚モツでこってりしてきたら味覚をリセットするのにぴったりな「ラムハイ」を。かなり濃い!ジャパニーズマティーニこと「梅割り」とラムハイですっかり酔がやってきました。
ひとり2,000円くらいで楽しめる手軽で王道な大衆酒場「日本豚園」で埼玉型のもつ焼きを頼んでみてはいかがでしょう。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力/サッポロビール株式会社)
日本豚園 八丁堀店
東京都中央区八丁堀3-21-5
16:00~(開業直後につき変動の可能性あり)